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感謝は最大の贈り物

育児をするようになって、私は随分と心が狭くなったなとよく思っていました。どうして自分だけがこんなに負担を強いられるのか、と頭の中はそればかり。

仕事復帰をしてから、朝早起きをして朝食、弁当の支度をしながら子供を起こし着替え、食事を手伝い、園の準備、送迎、そして仕事。

帰宅してからは座ることもなく、子供の機嫌を取りながら夕食の支度、食事を食べさせる、お風呂、寝かしつけ、キッチン片付け、洗濯。ざっと日々これが最低限。これプラスでやらねばならない家事+αは山のようにある。

「なんで自分ばっかりこんなにやらないといけないの?」

「私はこんなにもやってるのに!」

朝自分のペースで起床、自分の準備をして会社へ行き、帰宅しからも座ってゆっくりご飯を食べたり自分の部屋で一服したりする夫を見てイライラは募る一方。でも夫は自分より帰宅時間も遅く勤務時間も長いため、家事育児は自分がするしかないと思っていたので、とにかく日々必死にこなすしかありませんでした。

気づけばちょっとしたことでイライラし、言うことを聞かない子供にまできつく怒ってしまうことも多々あり自己嫌悪で苦しむことも増えていました。

この時の私の頭の中は常に不満。そして「~してあげたのに」と見返りばかりを求めていました。

心の中では満足したい、という思いがありながらも満たされず、それが見返りを求めるということにも繋がっていたのです。

ある時、知人から言われた言葉にハッとしました。「今のあなたがいるのはご主人のお陰でもあるでしょ。まず、そのことにしっかり感謝することをしてみたら?」

確かに、自分がしている家事育児が夫より多いことは事実であるけど、夫にもやってもらってることはある。そして、そもそも自分が今いるこの環境も当たり前だと思ってしまっているけれどそうではない、と気づきました。

自分が満たされたいのならば、まず相手に与えること。これは「してあげる」でななくただ相手のためになることを「する」こと。一番簡単なのは「感謝をすること

感謝の気持ちは何より心の栄養になります。それが幸せのエネルギーとなり、それは絶対自分にちゃんと返ってきます。

当たり前になると「ありがとう」ってつい言えなくなってしまいます。しかしこのありがとうこそが、最大の見返りでもあると思います。

ありがとうってすごいプラスのエネルギーがあって、形には見えないけど本当に力があるんです。言霊ですね。

私は素直に面と向かってありがとうがなかなか言えませんでしたが、まず心の中で夫に感謝すべきことをちゃんと思い描いて、心の中でしっかりありがとうを言いました。 
ただ上辺だけでありがとうを口にするだけでは考えつかないかもしれないけれど、実際にちゃんと考えてみたら感謝すべき事って案外たくさんあるんです。どれも当たり前と思ってはいけないんですね。

そうすると不思議と夫に対してイライラは減り子供に対しても頭ごなしに怒ることも減ったのです。
自然と家の中の空気が変わりました。私も全て自分が完璧にやらないといけない、と思わなくなり、今では夫にも出来る家事育児は協力してもらえています。

全ては自分の心の在り方。

感謝の気持ち、常に忘れずにいきたいものです。

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