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コンプレックスについて考えてみる

みなさんは、「自分のここが嫌い」「他人と比べて劣っている」と思うようなコンプレックスはありますか?

私は、あります!

というか、ありました…。

今日は実際に私が抱えていたコンプレックスがどのようなもので、実際にどうやってそれを克服していったのか、そして、私の経験上、コンプレックスを克服するために知っておきたいことをご紹介します。

1、15年間抱えいていたコンプレックス

私が幼少期から22才まで約15年間抱えていたコンプレックスとは、ずばり「高身長」です。私は約170cmのやせ型です。

「自分がダメなやつなんだ」と感じることって、本当に些細なきっかけです。私の場合は、小学生の頃に同じクラスだった男子に…、

「後藤!お前デカいな」

そう言われたから。

そう、それだけ!

本当に、それだけ!

でもね。いわゆる「傷ついた瞬間」ってこういう些細なことだと思うのです。あ…、ダメなんだ…。身長が高いってことはダメなことなんだ、とすごく落ち込みました。

次に思ったことは、「じゃあ、どうしたら身長って低くなるんだろう」ってことでした。

あれ?

あれれ?

そうなんです…、びっくりするぐらいに「身長を低くする方法」ってのは、ないんです。骨でも削らない限りは…。

そこで、次の手段に出た私。

必殺 猫背!

あの手この手で身長を低く見せようとする。もう、必死です。今考えると、どうしてこんなバカみたいなことを…と思うのですが。でも、本人は必死です。

思春期を迎えた私は、ついにこんなことを考えだすのです。

きっと、私には恋愛はムリなんだ…。

2、コンプレックスを克服した転機とは?

そんな私に、コンプレックスを克服する転機が訪れました。それは、大学卒業を間近に控えたある日のこと。私は、その日、卒業式で着る袴を選びに、構内のレンタル業者をたずねました。

いくつもブースがあり、一人でボーっと選ぶこと数分…。ある一つの袴が目に飛び込んできました。

表現するならば「THE 極妻(極道の妻たち)」です。

シルバーと黒で構成され、真ん中に一羽の鷲がバッサンバッサンと飛んでいる…。「うわ!すごいね、これ」とちょっと笑ってしまいました。

過ぎ去ろうとしたときに、そのブースのおばさまに声を掛けられました。

「ねえねえ、お姉さん、ちょっとこれ着てみない?絶対に似合うから」と。「は?これを?」とびっくりした私…。「いや、これは…」と断ろうとしたら「いいから、いいから!」と半ば強引に試着室へ…。

服の上からなんとかあてがって、恐る恐る外に出ると…。

ほらー!すごい似合うじゃない!素敵!」とおばさまが手を叩いているではありませんか?

そして、事件は起こるのです。なんと、その声を聞きつけて、ほかのブースからも続々とおばさま達が、どんどん私のところへ。すると、私は袴のレンタルブースの方々にあっという間に囲まれて「似合うわね!かっこいいわね」と崇めまつられることに…。(笑)

すると、一番最初にすすめてくださったおばさまが、

ね?あなたは身長が高くてスタイルがいいから、こういう大柄なものが似合うのよ。小柄な人だと、ここ(鷲)が途中で着れちゃうから!

と言ってくれたのです。その瞬間、私の中で何かが弾けました。

3、コンプレックスを克服した瞬間

もしかして、「身長が高い=ダメなこと」っていうのは私の勝手な思い込みなのかもしれない…。

よくよく考えてみれば、幼少期もたった一人の男子に嫌そうに「お前デカいな」と言われただけで、だからと言ってクラス中からいじめられたわけでもない。

「身長が高い=ダメなこと」というのは、私が勝手に作り上げた方程式だったのかもしれない?

ということは、高身長だからこそ似合う服があるのかもしれない…。私にしか着られないものがあるのかもしれない…。そうか、もうムリして猫背になったり、甘めな可愛い服に身を包んだりしなくていいのか!

それが分かった瞬間、とっても、とっても解放された気がしました。

それから、私は身長が高い=モデルが着るような、着飾っていなけれど、さりげなくかっこいい雰囲気を追及するようになりました。

それが、とってもしっくりいった。黒のロングコートとかシャツに股上浅めのスキニーズーンズ、そんなシンプルだけど、みんながみんな着こなせるわけではないコーデに身を包んでみたら、毎日が楽しくなったのです。

4、コンプレックスを克服するために…。

私の実体験から言えることは、コンプレックスだと感じることは、ほとんどの場合が勝手な思い込みです。

コンプレックスを克服するためには…、

1、まずはコンプレックスが思い込みだと認識する
2、逆手にとる
3、しっくりくる方法を探る

これに尽きると思います。

2つ目の「逆手にとる」は非常に重要です。私の場合は、高身長を隠すために小柄な人がより似合うであろう可愛い雰囲気をムリして装っていました。

これでは、ただただ苦しいだけです。

逆手にとる。つまり、開き直ってみる。あ、もうムリしてる、私って察することはとても重要だと言えます。もうそこに照準を絞ってもムリなんだから、やめよう。

で、それを逆手にとるとワードとして浮かび上がるのは「かっこいい」「モノクロ」「モデル」「シンプル」とかそんな感じ?

その上で、3つ目のしっくりくる方法を探るのです。私の場合は、開き直って「本来の自分の近い雰囲気」ってなんだろうと考えた訳です。思春期の”迷走時代”から、成人の”しっくり期”への移行です。

ただし、一番重要なのは「自分を認めてあげること」。これに尽きるのではないでしょうか…。だって、私は私、他人は他人。比較すること自体が間違っているのです。

もっと言ってしまえば、自分が知らないところ、他人は他人で悩んでいるのです。せっかく生まれてきたのだから、自分をことを愛でてあげたいですよね。

スキンケアをする、美味しいものを食べる…。そして、鏡の前で「私ってめっちゃイケてる」と思ってみる。傍から見たら、ちょっと怪しいヤツだけど、それでいいんです。

もし、コンプレックスを抱えて苦しい日々を過ごしている方がいたとしたら、少しでも、「私ってイケてるじゃん」と認めてあげてみてください…。私のようにコンプレックスだと思っていることが「思い込み」かもしれません。

だって、私は恋愛も結婚もできたし、お付き合いしてきた男性から「身長」のことをいじられたり、悪く言われたことは一度もないですから!


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