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仕事で得た俯瞰スキルで、自分を俯瞰してみよう

私のお仕事はマーケティング調査をすること。
そこで得たスキルのひとつに「俯瞰」がある。

マーケティングとは整理学でもあると、ウチの社長は言った。
確かに、調査では大きなテーマに向かって小さなテーマを整理しながら積み上げていく。
そうして積み上げたものを俯瞰することがスキルのひとつとなっている。

例えばn数をたくさん集める定量調査では、20~30個ぐらいの質問をすることが多い。
その一つずつの質問ごとに回答結果を眺め、グラフを眺め、この質問はどんな結果(=事実)であり、そこからどんなことが言えるかを20個も30個も書き出す。
そして並べてみて、それぞれの質問や属性と掛け合わせたり、すでに分かっている事実と照らし合わせどんなことが言えるかも考える。
最後に、その調査目的に沿った結論を出すために、ストーリーにする。

ひとりずつに注目する定性調査(=インタビュー調査)でも同じで、60~120分の中で行われるインタビューの答えをテーマごとに分けて書き出し、つなぎ合わせて、掛け合わせて、最後に目的に沿ったストーリーにする。

丁寧に丁寧に細かく分けて、ひとずつ確認をして
積み上げてだんだんと俯瞰する範囲を広げていくことをしている。

方法はまとめると以下の通り

① 細かく分けて、一つずつの事実と言えることを考える(小さな俯瞰)
② ①を並べて、更にそれ以外の事実などとも掛け合わせて言えることを考える(中くらいの俯瞰)
③ 目的に合ったストーリーに構築しなおす(大きな俯瞰)

ということは、まずは小さな時間単位での「事実」と「言えること」を考えることが必要だ。
今日、何した?どう感じた?
それはなぜなんだろうと、行動を俯瞰する。
特に、良い感情の動きであった部分を書き出してみた。

と、こんなことが見えてきた。小さな俯瞰。
●おいしいものが食べられるのが嬉しい(料理が上手くいった、おいしいものに出会えた)
●達成感があるのが嬉しい(何かを完了させた、立てた目標をクリアできた)
●誰かを深く知ることができると嬉しい(ママ友と少し仲良くなれた、オンラインで仲間と深い話ができた)
●誰かが幸せそうにしているのが嬉しい(子どもが楽しいことがあったと報告してくれる、夫が楽しそうにスポーツ観戦している)
●自然を感じるのが好き(風が気持ちよかった、夕暮れの空がきれいだった)
●体を動かすのが好き(朝ヨガの習慣がついて本当に気分が良い、毎日ある程度歩かないと気持ち悪い)
●「分かる」(=学ぶ)のが好き(本を読んで、気づきがあると満足する、知識系のVoicyを聞くと楽しい)


じゃあ、次に中ぐらいの俯瞰。小さな俯瞰を掛け合わせて、過去のこととも掛け合わせて更にどんなことが言えるか書き出してみた。

●「食べる」はずっと好きなテーマ。大学でも食べることを学んだし、飲食店でもバイトして、新卒で入ったのは食品メーカー。
「美味しいもの」を創り、食べられることが幸せの根源。

●達成感は、積み上げたその先に新しい何か違う世界が見えることを期待しているから。学びが好きなのも世界をより理解するため。
知らなかった新しい世界が見えて理解できることが幸せの根源。

●他人の生きる豊かさを感じることで満足を覚える。どんなことで感情が動き、どんなことで幸せを感じるのかが見えることがとても楽しい。昔からストーリーあるものが好きで(物語り、マンガなど)、それは今も変わらない。
誰が豊かに生きていると感じることが幸せの根源。

●大学まで体育会運動部で、グランドから夕暮れ時の空を見ながら歩くのが好きだった。きっと生き物として気持ちの良いことを求めている。運動、自然などはその具体化。
生物としての本能のままに過ごすことが幸せの根源。


最後に、大きな俯瞰。これには大きな目的が必要。
この前、ふと思った。今から10年かけて良いなら、10年後に本を出したい。
そして、世の誰かのワクワク・ココロオドルような「働く」ひいては「生きる」を少しでも創っていきたい。

自分自身、自然体で過ごしながら、誰かの「働く=豊かに生きる」を創ることをする。
この10年かけて、様々な経験をし、学んで、自分自身の世界を広げ、深める。
そして、できるのであれば「美味しいもの」と掛け合わせたい。

最後の大きな俯瞰でのストーリーに繋げるためには、もう少し時間が必要だ。

昨日の朝ドラ「らんまん」より。
「今、知れたからには探したらえい。この世にただ一つの、藤丸次郎の特性に合うたやり方を」
「弱さもよう知ったら強みになる」
主人公が、研究室を辞めようとした仲間にかけた言葉。

そう、自分の特性に合ったやり方を見つけたい。自分の弱さも強さもひっくるめた、特性をよく知ったやり方を、私もゆっくり、じっくり探していこう。

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