見出し画像

過去の自分と


東京芸術劇場



はじめてここに来た日、
私はずっと、上を見上げてました。

周りの建物は大きくて、
劇場は本当に大きくて。



目の前で起きることはもう全てが新しすぎて、とにかくすごくて。
あぁ、すごい世界に足を踏み入れてしまったんだなぁと改めて思って、

目に映るすべてのことをずっと、ただただ見上げていました。
遠くて。遠かったんです。世界が



圧倒されながらもワクワクして、
なんだかこわくてソワソワもして


でもずっとずっと、遠くて、
くやしくて



私は自分がどこに立っているのか分からなくて、
そもそも立っているのかもよく分からなくて、
ただふわっと、ふわっとそこにいました。




あの夏の自分を、今日本当に鮮明に思い出しました。
あの時見た景色をふたたび見て、
その景色に紐付けされていた記憶や気分たちが、どっと押し寄せました。



私はあの時不安で、
くやしくて、もどかしくて、
言葉にならない色んな感情と一緒にあの場にいました。



今日、東京芸術劇場に来て、
あの時見ていた景色と同じ景色を見て、


なんだか、、

なんだろう、
分からないけど、なんか、あの時の自分を頭ポンポンしてあげたくなりました。
肩をポンポンするくらいはしてあげることが出来た気がする



同じ景色を見ているはずなのに、
見ている自分は、あの時の自分とは全然ちがくて。


私、ちゃんと地面に足が着いている、って思いました。


あの時はふわふわと、
人に寄りかかったり、ただ壁にもたれかかったりしながらそこにいたけど、

今はちゃんと自分の足で、
自分の足の裏を地面に付けて、立っているなって思いました。


自分には意思があって、
自分がちゃんと自分をやっているなって思いました。


それは多分、この一年半で
たくさんの人に出会って、
たくさんの経験をして、
たくさん「もうダメだ」って思って、
でもたくさんそんな自分をギリギリたて直して、
来たからかなって思います。



でも例えそうやって自分が少しずつ変わっていっても、
私は、あの日の私のことをきっと忘れないと思います。


何も出来ないこと、そんな自分がいやだったこと、何よりただくやしかったこと、



あの時の自分を
褒めてあげるとか肯定してあげるとか、
それは私には難しくて。

でも、
今日、私はあの日の自分に会って、
そこにいた、ってことを認めてあげることができた気がする。


あの日の自分に対して、
頑張ってるね、とか、偉いよ、なんていうあったかい言葉をかけてあげられるほどに私は自分のことをゆるせていないけれど、



でも、
大丈夫、大丈夫だから、って、言ってあげました。


肩をポンポンしてあげました。


そんな気がします。




こんなにはっきりと過去の自分に出会うことって、あるんだな



簡単な事じゃないけど、
私はできる限り、過去の私の味方でいてあげたいです。


そうすれば、今の私のことは未来の自分が守ってくれるかなぁって、思ったり。




この劇場は私のひとつの夢で、
その夢に近づけたのが嬉しくてうれしくて、

あらゆるところにある、
東京芸術劇場
っていう文字を見る度に誇らしくなります。



立てなかったあの場所にいつか立つことが、私の夢です。

それが叶うまでは、
どうか、演劇を好きでいられますように!




終わり




今の気分
あぁーーーーーー眠いです。
小屋入りの日の帰りの電車です

そういえばね、期末レポートを全部終わらせたんです!
ずーーっと、本当にずっと机にひっついてました。。。

だから寝不足です。本当に眠い。
体がなんかずっとへなへなしています。

でも!本番!楽しみなんです!
もうひと頑張りです。とりあえず寝ます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?