
3行日記 1/30
長嶋有さんが書かれた『猛スピードで母は』を読んだ。「サイドカーに犬」と「猛スピードで母は」の2つの短編小説が収録されている。
長嶋さんの本を初めて読んだのだけれど、自分がこれまで(あまり数は多くないけど)読んできた小説のどれとも違っていてそれが新鮮で、そして2つともすごく好きな作品だった。
「サイドカーに犬」では薫という少女と薫の父の愛人・洋子さんとの交流が、「猛スピードで母は」では小学6年生の慎と母との関係が、それぞれ描かれる。
大人の女性と子どもとの独特な繋がり、それぞれの心の微妙な動きが、丁寧に繊細に描かれていたことが印象的だった。
あと「猛スピードで母は」のラストシーンがすごく映画的で、かっこよかった!
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