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演奏ボランティアのこと

ボランティアに関心を持つ方は多いようです

災害が起こった時、現地に駆けつける災害ボランティアはよく知られる活動ですが、

ボランティア活動に時間やお金を使えなくても、身の回りで困っている人の手助けをするのも立派なボランティア活動です。

私は、ライフワークの一つとして「演奏ボランティアの活動」を長年続けています。

高齢者施設や地域の催しなどに出掛けて演奏するのです。

きっかけは、ピアノがない施設でのフルート伴奏を依頼されたことでした。

フルートとギターは大変相性が良く、小さな場所でも演奏出来るので、活動の場が徐々に広がって行きました。

演奏ボランティアといっても、そんなに立派な演奏は出来ませんでしたが、

演奏の立派さよりも、施設の外からやって来て一所懸命演奏しているのを喜んで頂いたように思います。

そして、聴いてくださる一人一人が思い出の曲に出会えるように、

クラシック、歌曲、映画音楽、童謡、そして歌謡曲まで、とにかく何でも演奏しました。

そして、思い出の曲に再会した時の笑顔や涙を拝見するたび、音楽の素晴らしさを実感しました。

認知症がすすんでしまった方が突然歌い始めたこともありました。

その後、地域でボランティア演奏を目的としたマンドリンアンサンブルを主宰することになりました。

社会協議会の特技ボランティア登録をし、現在は区内を中心にボランティア演奏の活動をしています。

アンサンブル発足当時、メンバーも地域の高齢者が中心でしたので、指導もまたボランティアのつもりでした。

人に聴いて頂ける程度の演奏に仕上げるのは大変ではありましたが、

メンバーの皆さんもよく頑張って下さり、その公演は評判を呼ぶようになりました。

そしてボランティア演奏をしてみたいという若い世代が加入して下さったりと、演奏ボランティア活動の広がりを感じます。

演奏ボランティアをする上で、大切にしていることが3つあります。

●主催者に精神的にも物理的にも負担をかけない。

●演奏の機会をいただいたことへの感謝を忘れない。

●終了後は、なるべく早く撤収して帰る。


これらは小さなことですが、どんなボランティアをする際にも忘れてはいけない事だと思います。

 コロナ中は活動休止状態でしたが、そろそろ問い合わせが入り始めました。本格的な始動も間近に感じるこの頃です。

※2023年教室だより8月号掲載、2023年11月よりボランティアコンサートを再開しました。
 
※また大きな災害が起こってしまいまし  た。被災された地域の皆さまの一日も早い復興をお祈りするばかりです。

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