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気づかぬ内に 恋をしている 誰も知らない 恋をしている
まだ 空が青さをとどめているうち ビルの合間を縫う 射る様な光の矢
静かに降る 雨の日が好き
「会いたい」が春なら
自分のかおりを増す香水 それを身にまとった瞬間
いってきますと 出かけたひとが ただいまと 帰ってくる
あとすこしで 茜に染まる
母は窓だ 私にとって 母は 世界に開く窓
書くことが生きることだ
会いたかった人と ゆっくり時間をかけて 美味しいご飯を食べて 紡いだ時間と言葉に満足して
雲間を 泳ぐように 月が
光射す 一瞬を待つ
音楽のように 日常の場面が そのまま
今日は 世界でいちばん愛しているひとが うまれた日