akane

編集者、ディレクター、デザイナー。2013年より、社会の課題をデザインの力で解決する、…

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編集者、ディレクター、デザイナー。2013年より、社会の課題をデザインの力で解決する、ソーシャルデザインプロジェクトに従事。関心分野は、暮らし、教育、ものづくり、ビジネス。

最近の記事

美味しいカンパーニュ

普段、朝ごはんは食べないことが多い。 でも今朝は食べられたのでよかった。 昨晩、富ヶ谷にあるルヴァンというパン屋さんで買ったカンパーニュ。 一切れトーストしているあいだに、お湯を沸かし、粉末のかぼちゃポタージュをマグに溶かす。 「うちのパンはね、硬いから。急いでは食べられないからね。よく噛んで、時間をかけて食べてね」 にこにこしながら教えてくれた店主の甲田さんと、お店に漂っていたあたたかい空気を思い出しながら、ゆっくり食べた。 #日記

    • 曖昧な選択肢をつくる

      意味があると思える仕事がしたい。自分の暮らしをつくれる時間とお金が欲しい。誰かの役に立っていると感じたい。いろんな人の思いに出会いたい。できることを増やしたい。結婚したいし、子どもだって欲しい!!! なにかを優先した結果、なにかが著しく乏しくなっているのが現状で。 昔だったら、この中で優先順位を決めて、下位のなにかを犠牲にして、次の道を選択していったかもしれない。 * 同世代や少し上の世代の人たちを見ていても、どんどん働き方が多様化している流れは感じつつあるけど

      • 外食費と忙しさの相関関係

        気がつくといつのまにか外食費がかさんでいる。気をつけよう、と思うものの、我慢ばかりしていると心がすり減るので難しい。 外食するときの心理って、忙しさによって違うな? それによって、対処法は異なるのでは?と思ったので、ざっくり整理してみた。赤裸々すぎる。 * ひまなとき → せっかく時間あるし、自炊しちゃおうかな〜! つくりおきしちゃうし、お弁当もつくっちゃうぞ! 朝ごはんだって食べれちゃうな〜優雅〜! → 外食費⬇︎ まあまあひまなとき → 人と会える〜! 会いたかっ

        • 悪いあの人、かわいそうな私。

          名著『嫌われる勇気』の続編、『幸せになる勇気』を読みました。 前作は「入門書にして決定版」というコピーで売り出されていたとおり、アドラー心理学について俯瞰的かつ本質的に理解できるものでした。たとえるなら教科書。 いっぽう本作は、アドラーの考えを実践しようとしたときに直面する課題に対して具体的な行動を示してくれる、実践書のようなものです。 終始、愛について語られています。 前作のときほどの衝撃はなかったけど、アドラー心理学がいかに自分に厳しい考え方なのか、改めて

        美味しいカンパーニュ

          noteを始めて1ヶ月

          noteを始めて1ヶ月が経った。 書くのは移動時間だけと決めているので平日のみの更新だけど、三日坊主が、よく続いた! 自分の中での変化は一週間経ったときとあまり変わらないので、希望を込めて、noteアプリの改善して欲しいポイントを挙げてみる。 ● オフラインだと機能しない 記事の更新はもちろん、開くたびにリロード(?)するので投稿済みの記事も見れない! せめて、下書きは書けるようにして欲しい…。 ● ダッシュボードが確認できない アクセス数を確認するダッシュボー

          noteを始めて1ヶ月

          春から高校三年生になる君へ

          まずはじめに伝えておきたいのは、君に、私の考えを押し付けたい訳ではないということ。 君が困っていて、私にできることがあるなら、全力で応援するつもりでいるということ。 受験制度を調べる手助けもするし、勉強法の相談にも乗るし、いろんな仕事をしている友人たちの力も借りよう。 すべてに納得しなくていいから、ひとつでも、前に進むヒントが見つかるといいな。 これは、ひとつの岐路に立つ君へのエールです。 ----- 中学三年生の時、どうしてもやりたい部活があるからと、当時の君の

          春から高校三年生になる君へ

          [2月]積ん読本まとめ

          今日は昼間バタバタで頭がふわふわなので、日記は書きません。 代わりに、読みたいと思って読めていない、積ん読本たちをまとめます。 今更?てくらい古い本から、話題の新刊まで。 読みたい本は積ん読を追い越してどんどん増えていくけど、他の人はどうしているんでしょうか。 『デザイン・イノベーションの振り子』 takram design engineering著 『「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法』 中室牧子・津川友介著 『かなわない』 植本一子著

          [2月]積ん読本まとめ

          プロの仕事

          先週末、ふらっと入った中目黒のアンティークショップで、店員のお兄さんと一時間くらい長話をしてしまった。それはそれは、楽しい時間だった。 そのお店は骨董品を売っているだけでなく、古材や古材風に加工した材の販売、それらを使った家具の販売も行なっている。 話し込んでしまったお兄さんは、ヴィンテージ加工のプロだった。 ただ古くなった様を再現するのは簡単だけど、「これはどんな人が何年くらい使っていたのか」「こういう性格の人だから、きっとこんな風に使ったんだろうな」というのをイメー

          プロの仕事

          身なりを整えるのもデザイン

          ファッションや美容にあまり興味が湧かない。正確に言うと、メイク道具や可愛い服にはわくわくするけど、自分の見た目を整えることには燃えない。服装もメイクも髪型も、絶対イヤ!っていう方向性はあるので、そうではないものを選んできた。 私の会社は人数も少ないし営業する訳でもないので、スニーカー×パーカー×ジーパン、みたいな、ラフな格好でいつも出社している。酷い時はすっぴんの日もある。 一年目のとき、"ちゃんとした格好"の正解が分からず、とりあえず家にあったストライプシャツ×ネイビー

          身なりを整えるのもデザイン

          なぜ、つくるのか

          先週末、多摩美術大学 統合デザイン学科の卒業制作展示を見てきた。 身体の延長としてのものや空間、その集合体としての環境、そしてそのそれぞれを繋ぎ合せる媒介としてのシステムとコミュニケーション、画像や映像や身体のインタラクション、それらが途切れることなく一貫性を持って統合されたデザインは、それ自体が美学として、生活や社会や産業をより良い方向に導く原動力となります。 多摩美術大学ホームページ 四年前に新設された新しい学科なので、つまり今年は一期生の卒業。私でも名前を知って

          なぜ、つくるのか

          頭の中に居すぎる

          記事の内容が概念的なことばかりで、なんだかポエマーみたいになっていて気に入らない。 暇さえあれば大きなことばかり考えてしまってふわふわと足元が浮ついてる。 関心の矢印が、自分に自分に、内へ内へと向きすぎている。 社会とつなげたい。地に足をつけたい。まず目の前のことをちゃんとやる。

          頭の中に居すぎる

          こわい人

          まっすぐな人がこわい。 嘘はよくないと思っていたし、自分は嘘がつけない人だと思っていたけど、最近は、嘘がつけない(つかない)人がすごくこわい。 私の浅はかな意図や、あわよくばな気持ち、本当の実力が、その人には全部透けて見えているようで、こわい。 遠くから活動を見ていて、ずっと会ってみたくて、ようやく機会があって会ってみると、近づきたい気持ちよりも、恐怖の気持ちの方が勝るようになってしまった。 そういう人たちは大抵、まっすぐな言葉しか使わないから。 学生の頃はもっと、

          こわい人

          豊かさの気持ち悪さ(2/2)

          新しい選択をしているようで実は、"アンチ王道"になっておけば「分かってる風」に見えるから、人とは違うと安心できるから、主流の反対を選んでいるだけなんじゃないか。 その盲目さは、主流な選択を「主流だから」と選択する人たちの思考と、なんら変わらないんじゃないか。マジョリティコンプレックス。人と同じであることに、嫌悪感、不安を抱く。 ブランドバッグではなく、職人さんがつくった革鞄を愛用する。 都会のタワマンではなく、郊外の古い民家をリノベして住む。 大企業でキャリアアップしてい

          豊かさの気持ち悪さ(2/2)

          豊かさの気持ち悪さ(1/2)

          本当に心から自分がいいと感じたものを選択できているのか怪しい。 私が生まれるより少し前の時代は「経済を回すこと=社会が発展していくこと」で、たくさん稼いで、たくさん使うことが、社会にとっても善だった。 ブランドバッグを持って、高級車に乗って、高層マンションに住んで… 個人が自覚しているかは分からないけど、それらの行動に社会を前に進めている充実感があって、すごくシンプルだったんだと思う。 そんな世代の大人たちから「豊かさの価値観が変わった」から、今の若い人たちは、田舎で

          豊かさの気持ち悪さ(1/2)

          空気の設計

          昨日、X.SCHOOLの発表会に行ってきた。 始めから最後まで、なぜかずっと、涙が出そうな会だった。 この感覚はなんなんだろうな…と、会の間ずっと考えていたけど分からず。 ゲストで来られていたロフトワーク代表の林さんが、最後のトークセッションの中で「なんだか元旦みたいな1日だった」と表現されていて、 この感極まってしまいそうな感覚はそういうことか、と思った。 過去を振り返り、未来への宣言をする。前向きで、おめでたくて、ちょっぴり切ない空気。 はじめて出会った3人が

          空気の設計

          質感

          数年振りに「ちふれ」の乳液を買ったら、そのパッケージにずきゅんときてしまった。 ボトルの表面がさらっさらで、半透明の中に密度の高い白が納まっている感じ、最高に美しい…。伝わる写真がないのが悔しい。 マットな質感のものが好きなのか、気がつくと似ている質感のものばかり集めていることに気が付いたので、まとめてみる。 ・THERMOSのボトル スタバでこの黒バージョンに一目惚れしてすぐ買おうかと思ったけど、「いや待てよ、コラボじゃない正規品があるのでは…?」と思い直し