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介護について-1: 早めに準備せよと言われるし、困るのも事実...でも、元気なうちはなかなか言い出せない。

昨年母が倒れ、介護が急に現実に

昨年夏、母が脳梗塞で倒れて救急搬送。
なんとか持ち直したものの、半身麻痺と、
言語認識に問題が。
それまでは、
自分でなんでもこなして、
自立していた母でした。

急に意思の疎通が困難になり、
本人も、色々老後の準備もしていたようですが、
どんな準備をしていたのか、
皆目わからず、
状況証拠を積み重ね、
やっとなんとか…

母の面会に向かうバスの中から、早朝の霧の立ち込める中
母の面会に向かうバスの中から


何もかもが五里霧中


とはいえ、色々期限付きになっている
介護関連の入院期間や滞在期間に
なんとか綱渡り状態で対応中。

まず大前提として、介護については、介護を受ける本人の
住民票のある地方自治体の予算で介護保険が賄われるので
支給額等は、住民票のある自治体の窓口、介護支援センターが担当です。

もし、県外に家族がいて、そちらに移るとしても、
この関係は変わらないようです。

大抵は、自宅などの不動産があると遺産の問題も
絡んでくるので、単純に介護だけの問題ではなくなってくる
と言うのが本音のようです。

県外に出る場合、住民票を動かさなくても、ある程度の介護が受けられます。
ただし、新しい住所のケアマネージャーを通して、もともと住んでいたところの自治体の部署とやりとりして、介護保険の手続きをする必要があるとのこと。
さらに使える介護支援についても、制限がかかるそうです。

救急病院は、あくまでも救急

当たり前ですが、救急病院では、長期の入院はできません。
コロナ禍になり、さらに、家族との面会もままならず、
病院との代表窓口は、一人にしてくださいとのこと。
3人兄弟のうち2人は既に県外で別世帯ですが、
なんとか早めに一度病院へ行き、状況説明していただきました。

コロナワクチン一回目打って10日後だったのですが、
因果関係は、わかりませんと言うことでした。
関係ないと言い切るわけではなく、わからないけど
なんか画像に違和感を感じるという。
まぁ、治験中ですし、
きっとわかっていることより、わからないことの方が多いと思うので
これ以上追及はなしにして
今後について。

ようやく咲いた赤い木瓜の花。前を向いて先へ
ようやく咲いた木瓜の花。前を向いて先へ


再発の懸念が落ち着いた時点で、
リハビリ専門の病院に移動

どこのリハビリ病院へ?
 転院可能な時期に、空きがあるところであることが絶対条件ですが、
まずは本人を自宅へ帰すと言うのが、こういう場合の治療の第一義。

なので事前に救急病院の中に常駐している、
地域連携室のケアマネさんと相談したり、
自分たちでツテを辿ったり、ネットなどで情報探したり、
いくつか候補を絞っておくと、地域連携室の方でも
気をつけてもらえるので、空きがあれば優先的に連絡を入れるなど
助けてもらえます。
情報は、親戚や当人の知り合いの方にも、
可能であればお願いしておきましょう。

ちょうど転院時期に、転院候補に挙げておいたリハビリ専門の病院の一つに
空きが出るそうなので、転院に向け準備に入りました。

転院する当日の朝、玄関のところで何日かぶりの母に会えました。
だいぶ痩せて、動きも緩慢ですが、
車椅子には座れていたので感慨深いものがありました。
少しだけ、しっかりとアイ・コンタクトが取れたので、
リハビリにも淡く期待。

介護度があがり、要介護に。

リハビリとは別に、倒れてすぐに介護の見直し申請を出していたところ、
リハビリの間に、介護認定がかなり上がりました。
これで使える介護保険の種類や金額も増えるとか。
それまでお世話になっているケアマネさんとかおられると、
申請も力になってもらえます。
年収によっては高額医療の免除申請などの特典もありますので
きちんと確かめてください。
期限がある書類も多いので、次の申請がいつになるのか
要チェックです。
詳しい書類については、ご自分で住民票のある市役所等で確認されてください。

要介護になると、日常生活に、常に誰かの介護が必要になるということで、
既に実家とは関係が希薄になり、家庭や仕事のある家族には対応が難しく、
さらに老健施設や特養施設、介護付きの老人ホームなどを検討する
必要がでてきました。

要介護五でも、自活されている方もおられると利きますが、
まだそこまでは、思いきれていないのが現状です。

まだまだ話は続きますが、長くなりましたので、
続きはまた次回ということに。

介護に関する本

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タイトルは、え?! と思わされますが、小説です。最後はそれなりにハッピーエンドとだけ。老後について読んだ初めての話です。初版2015年ですが、今読んでもあまり違和感ありません。今の方が、もっと制度的に複雑になっているかもしれません。どちらかというとも高齢者が社会の中で、どう生きていくかという主題に、若い家族の問題なども絡んで、楽しく読めます。

財政破綻により病院がなくなってしまった夕張市。しかも高齢化率は市として日本一。…とは、本書の裏に書かれた説明。現実は、意外な結果に。
結局、病人を作っているのは過剰な医療かもしれない…?!
夕張市には、診療所は残されたので、全く医療が受けられなくなったというわけではないことも、申し添えておきます。

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夕張市で奮闘された先生が、後日鹿児島へ転勤されて、
介護についての理想的な形とは何か追求されながら書かれた本です。
その一つが「小規模多機能介護所」という形で運営されている、地域密着型の
介護施設です。

高齢者本人が、本当に介護が必要になる前から、地域の中で少しずつ
関わっていける形に、いきなり家族が倒れて戸惑う身内の一人として、
本人の希望が反映できて、本人の慣れ親しんだコミュニティーの中で看取りまで…というのは、とても憧れます。

結局、遠くの親戚より、近くの他人の例もあり、自分自身の生き方は、自分である程度筋道を立てておかなくてはいけない時代が来ているのかもしれないと思わされました。そしてそれは、今はまだ困難の方が多いでしょうが、希望も感じられる内容でした。

母の介護について、感じていること

介護については、本人も備えてはいたようですが、いきなりの事態に
本人は何も対処できず…です。
ある程度の覚書はありましたので、それをもとに対応中。
できる範囲でできることを。
姉弟で分担できること分担したり、介護に詳しい知り合いには、本当に力になっていただいています。

突然のことに、当事者の家族は、まずは溜め込まず、色々な方を頼ってみることから始めてみてはいかがでしょうか。

春分を控え、五分咲きの桜。人もにぎやかに、生き生きとありたいものです。
春分を控えた桜。人も桜に負けず、にぎやかに生き生きとありたいものです。


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