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高校生からのご相談

 先日、北海道大空高等学校の生徒さんからメールでお問い合わせがありました。
 短期学習のグループワークで阿寒湖を訪れる。アイヌに関連した商品開発のプレゼンをしたい。商品化出来るかどうか、何が足りないかアドバイスして欲しい。とのことでした。

 これは、課外授業で生徒だけで物事を考え、行動するという授業の一環だそうで、教諭の引率はありませんでした。


 僭越ながら私トゥカラ、出動しました。

この際なのでトゥカラの自作落書きスタンプを使わせていただきます。
生徒がプレゼンで使用した資料の1頁。

 生徒が何をどのようにしたらよいか考える授業に、アイヌ文化をテーマに深く深く高校生なりに考え、一生懸命プレゼンしてくださるこの未来ある3名に、私も励まされた次第です。
 今回提案してくれたものは、今後もしかして本当に商品化する可能性もありますのでここで詳細発表はいたしませんが、ひとまず、若い人に興味を持ってもらうことはすごく嬉しく、この商品たちも実現性が高いものである。という激励をしました。
 そして今後、何をどのようにしたら商品に出来るかを考える事ができるようになるまで、継続してお付き合いが出来ると嬉しいという旨を伝え、現実的なお金のお話もさせていただきました。
 アイデアベースをビジネスベースへ昇華させるという点が今後の課題になるでしょう。


文様は文化にふれる第一歩

 文様についてはとても多くの方に受け入れられていると思いますが、アイヌ文様とは…という基本的な文化のお話まではまだまだなんだなぁと。
 それでもアイヌ文様が、アイヌを知るうえで一番身近なきっかけになると思うんです。

 「アイヌ文化を正しく伝える」という役割である私達は、その一番身近にあるアイヌ文様の取り扱いを通じて、ここから正しく伝えていかなければならないなと、思っています。
 まだまだ「ただのデザインなのに大げさな…」と言われることも少なくはない実情ですが、そこは丁寧にアイヌ文様から文化についてお伝えしていけるよう、私も日々学んでいます。

 今回コンサルンを訪れた高校生たちが、この「文化について」しっかり捉え、なおかつビジネスベースでのプレゼンをしに来てくれることを楽しみにしています。