一人京都旅行

先週の3連休に、京都へ旅行に行ってきた。

というのも、以下のコラボイベントに参加するためだ。

えいでん×東方Projectコラボレーション企画 「文々。新聞叡電版」 を実施します  https://www.atpress.ne.jp/news/296873


2月に入ってすぐ、私が所属しているコミュニティにて、他のメンバーの方が共有してくださり、そこで初めてこの催しを知った。

イベントは大抵、都市部で催されるため、お金と時間の都合で参加できないことも多い。しかし今回は京都ということで、比較的近い距離であったことでまず興味が湧いた。

コラボ内容を見てみると、どうやら私鉄とのコラボであるらしい。目的としては地域活性化といったところだろうか。私の地元にも私鉄があり、利用者数の減少に伴い本数が減ったり駅が無くなったりといったことはあり、なんとなく他人事だと思えなくなった。

コラボというものは基本的に、普段そのコンテンツを見ない知らない人間にも興味を持ってもらうために行うものだ。その相手として"東方"というコンテンツをせっかく選んでくれたのだから、実際に訪れることで応えられるのではないか、と思ったのだ。

まぁそんな大層な意識だけではなく、コラボ限定グッズなんてレアもの、ここで手に入れなければ後悔するぞ...!というものも当然ある。とはいえ、そうやって人が集まりコラボが成功すれば、またコラボをしてくれることもあるかもしれない。その様子を見て、他のコンテンツでもコラボされるかもしれないし、そうやってあちこちでコラボすれば、"東方"というコンテンツが更に広がり、盛り上がることに繋がるだろう。己の好きなものがそうやって広がり盛り上がればやはり嬉しいことだろう。

コラボのキャラクターの選出も良かった。前述したようにコラボの目的とは人を集めることであるため、地域とは無関係な人気キャラクターが選出されてもおかしくはない。私としては、別にそうなったとしても特に何とも思わない。人集めに利用されている、などという人も居るが、利用できる、それだけの価値があると思ってもらえているのはそれはそれで良いことだと思う。

ただ、単に人気キャラクターを選ぶのではなく、そのコンテンツと関わりのあるキャラクターを選ぶということは、それだけコラボ相手のことを知らなければできないし、コラボをきっかけに自分達のコンテンツ自体にも興味を持ってもらおうという強かさも感じる。要は、手間暇を掛けている、真剣に考えてくれている、と感じるのだ。それが嬉しかったし、こちらもそれに応えたいと思った。

また、コラボとは関係無く京都には行きたいと思っていた。学生時代の修学旅行などで何度か訪れたことはあるが、正直全く回り切れていない。特任今回のコラボは鞍馬や比叡山の方面ということで、全く行ったことは無かったため、この機に訪れてみようと思ったのだ。


今回のイベント内容はスタンプラリーということで、事前にある程度調べ、回るルートを考えていた。最初は日帰りの予定だったが、ルートを考えていく中で思いの外回る場所が多いこと、イベント内容の1つとして一部の宿泊施設では、宿泊するとポストカードなどがもらえる、ということで、宿を取ることにした。これもせっかくなので、1泊3万円ほどする旅館を選んだ。


というわけで。2/11(金) 13:00 自宅を出た。当初の予定では9時頃に出発だったのだが、まぁ起きれなかった。電車に揺られて2時間ほど、スタンプラリーの出発駅である出町柳駅に到着。

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この駅には、スタンプラリーの交換所もあったのだが、既に行列ができていた。まぁ焦っても仕方が無いと、改札を通り電車に乗る。

途中の駅にもスタンプラリーがあるので、毎回下車しつつ一乗寺駅へと向かう。ちなみに、1~2両編成のワンマン運転だったのだが、私はこの形式のものに初めて乗った。一部の駅を除いて改札が無く、電車内で清算するというのに最初は戸惑ったが、まぁバスと同じだと思うと簡単であった。

一乗寺駅で降り、狸谷山不動院へと向かう。道中は普通の住宅街といった感じで、観光客らしき人はあまり居なかった。時折、同類に匂いが漂う人間がいるくらいである。住宅街を進んでいくと、段々と上り坂の傾斜がきつくなってきた。ぜいはあ言いながら登っていくと、なんと階段が。

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全250段。普段出歩かない人間にとっては正直きつかった。登り切ってから5分ほどは息が整わなかった。スタンプラリーの画像を撮影した後、せっかくなのでお金を払って中へ。ただ、時間が少し遅かったため、堂内は入れなかった。

また一乗寺駅へと戻り、今日は宝ヶ池駅までのスタンプラリーだけ取って、明日は鞍馬方面に行こう、と思っていたときだった。

このスタンプラリーはARで、各場所に設置された大型アクリルスタンドをアプリで撮影すると、ARが表示され、アプリ内のスタンプが押下されるというものだったが、なんとARには音声も付いており、キャラクター達が喋りかけてくるのだ!

ビーコンの反応の問題か、ARが表示されてもすぐに音声が流れないこともあり、ここまでは全てそうであったため気付かなかった。スタンプ自体は取得できているのだが、せっかくの音声を聞かないのは...!

悩んだ末、そこから再度回り直し、喋っているところも録画することにした。狸谷山不動院には再度行く時間は無かったため、次の日に。

そうして18時頃に宿へ。ついて15分ほどで夕食を頂くことになった。

今まで遠出をしたときは、カラオケだったりネカフェだったりカプセルホテルだったり、とにかくできる限り安い場所を選んで寝泊りしていたのだが、流石旅館、比べるのも申し訳ないくらいに何もかもが違う。

まず接客は丁寧で柔軟であった。風呂は交代で貸し切りという形だったのだが、元々予定していた時間よりも早く風呂が空いたため、その分長く使ってもいいと連絡をくれたり、茶菓子を用意してくれたりといった感じに、本当にあれこれしてくれた。

また、やはり何といっても食事である。

普段食べたことの無いような料理が出てきたり、あとそもそも量が凄い。私は割と小食であるため、正直食べ切るのが苦しいほどであった。

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朝食でこの量である。というかこの後にも更に何品か追加された。


その後、宿泊者用のノベルティをもらい出発。まずは音声を聞きに再度狸谷山不動院へ...。2度目だから楽かと言われると、そんなことはなく。まぁ知っているだけ覚悟ができる、といったくらいである。

ささっと回り、木野駅から妙満寺へ。訪れて初めて知ったのだが、清姫の鐘も納められているとのこと。ついでに見ていこうかとも思ったが、時間の都合上今回は断念。そのまま貴船口駅へ。

貴船口駅から歩いて30分ほど、貴船神社に到着した。今回訪れたスタンプラリーの場所で最も人が多かった。

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水の神様を祀っており、縁結びの御神徳があるとのことだが、残念なことに私には相手が居ないため、何か良い出逢いがありますようにとだけ祈っておいた。

すぐ近くに鞍馬山の西口があり、駅まで戻って鞍馬に行くよりここから直接行った方が早いかも、などと安直に考えて入ったのだが、間違いだったかもしれない。

物凄くきつい。

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狸谷山不動院の階段がきついという話をしたのだが、あちらはまだ整備された階段であるだけまだマシである。こちらは最早ただの山道である。というか階段数にしても余裕でこちらの方が多い。

入り口はボロボロで上が見えないため、この先には実は何もないのではないか?とすら思った。進んでいくと小さな建物があり、中で何方かが経を読んでいた。しかし、本堂は更にそこから山道を進んだ先であると知り、ちょっと絶望した。幸いなことに、そこからは上りは殆ど無かったので、そこまで辛くは無かった。

そうして山道を抜けて鞍馬寺に辿り着いた。霊宝殿と呼ばれる博物館もあったのだが、冬期は休館とのことで今回は入ることができなかった。

そのまま駅まで降り、八瀬比叡山口駅へ。この駅から比叡山までケーブルカーがあるらしいのだが、こちらも冬期は稼働休止ということで、比叡山には行けず。

これにてスタンプラリーは回り切ったので、出町柳駅の交換所へと向かった。コラボが想像以上に盛況で、なんと既にノベルティは無くなってしまっていたのだが、何とも有難いことにこちらは後日発送ということだった。元々は無くなり次第終了とサイトにあったのだが、追加生産後に発送とのことで、とても嬉しい。


そんなこんなで今回の旅は終わった。寄れなかった場所も幾つかあったため、また何かの機会に訪れたいと思う。夏や秋くらいの時期なんて、今とはまた大きく異なる様子だろう。

私は出不精で、普段は外出なんて殆どしない。特に旅行となると、事前にしなければならないことが多いし、1人だとその準備を後回しにしても誰にも迷惑が掛からず、尻を叩く人も居ないため、中々動くことが無い。

しかし、準備が面倒というだけで旅そのものは嫌いではないし、今回も久々(数年ぶり)に1人で旅行したが楽しかった。ただ、やはり誰かと共に回って体験や感想を共有するのも楽しいだろうなぁ、と思ってしまった。

今度は誰かを誘って行こうかな。

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