【トレーシングレポート#4】コハク酸ソリフェナシンからビべグロンへの変更を提案
「コハク酸ソリフェナシン。1年前からずっと飲んでいる。薬歴を見ると、尿回数は服用してから落ち着いているみたい。あ、半年前から耳鼻科にも行ってるんだ。出されている薬は…サリベートエアゾール」
薬剤による副作用の可能性が考えられるものの、患者さんから話を聞くと医師らはそのようには考えていない様子。そのような状況があると思います。
ここからが服薬情報提供書(トレーシングレポート)の出番です。
このように、疑義照会では「そのままで」と回答が返ってきそうな状況でも、トレーシングレポートを提出することで、処方提案を受け入れてもらえたケースを数多く経験しました。
ぜひ、トレーシングレポートで処方提案をしてみてください。とっても役に立つ道具を手に入れた感覚があなたに訪れます。
ただ、トレーシングレポートによる処方提案をした経験がないと、不安になる気持ちはよく分かります。わたしも、最初の1件目はとても不安でした。
しかし、思い切って1件目を提出したあとは不安が和らぎ、気が付けば 300 件を越える処方提案をしていました。今まで、多くの患者さんと医師に喜んでもらえ、あのとき一歩を踏み出して良かったと思っています。
そこで、
また、
もちろん、この内容が正解というわけではありません。わたしの経験をあなたと一緒に共有できれば、という意味合いです。ちょっと話を聞いてみたいな、と思われるようでしたら、購入をご検討ください。以下が有料部分についての概要です。
【処方および提案内容など】
80代 女性
1.ソリフェナシンコハク酸塩OD錠5mg
1 回 1 錠(1 日 1 回) 朝食後 28日分
・過活動膀胱 : 服用歴は 1 年以上
・併用薬(他医療機関 耳鼻科):サリベートエアゾール
・処方提案の内容 : ソリフェナシンコハク酸塩錠からビべグロン錠への変更
・提案結果 : 上記のように変更
・その後の経過 :過活動膀胱は安定したコントロールが継続。口渇の自覚症状がなくなったためサリベートエアゾールは中止になり、経過観察。
【特徴】
・薬剤師と患者さんのやりとりを会話形式で記載
・上記を基に作成したトレーシングレポート
【デメリット】
・解説はありません。
【対象】
・トレーシングレポート初心者
・トレーシングレポートを使って処方提案をしてみたいが、行動を起こせずにいる方
・トレーシングレポートの文章が書けずに困っている方
・患者さんから、どのように情報を聞き出したらよいか、わからない方
【対象外】
・疑義照会で十分な処方提案ができると確信している方
・高度で隙のないトレーシングレポートを求めている方
・患者さんから情報を収集する際、特に難しさを感じていない方
・処方および提案内容を見て、得られるものがないと思った方
それでは、はじめます。
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