【トレーシングレポート#7】アログリプチンからリナグリプチンへの変更を提案
「いまの薬のままでも問題があるわけではないけれど、今後のことを考えると、今のうちに薬を変更した方がいいのかもしれないな…」
患者さんから血液検査の結果を見せてもらうと、このように考えることがあると思います。
しかし、禁忌ではなく、添付文書上の用量調節にも該当しないようなケースでは、疑義照会をするのはためらわれるのではないでしょうか。
また、もし疑義照会したとしても「そのままで」と、医師から返事がくるケースが大半です。
このような時は、情報提供書(トレーシングレポート)による処方提案が有効です。
緊急の対応は必要はないけれど、自分の考えは伝えておきたい。そんな時、トレーシングレポートは最適のツールになります。
トレーシングレポートの場合、医師は薬剤師からの提案をふまえたうえで当該患者さんの診察に臨めます。そのため、自分が確認したいことを自分の手で確かめてから、薬剤師の提案を検討できるのです。
この点が疑義照会と大きく異なります。疑義照会の場合、すでに診察は終わっており、患者さんは医師の手を離れてしまっています。
ぜひ、トレーシングレポートによる処方提案を実施して、あなたのアセスメントを医師に届けてください。患者さんはもちろん、医師にもきっと喜んでもらえるはずです。
ただ、はじめてトレーシングレポートによる処方提案をする場合は、どうやって患者さんに話をしたらよいのか、どんな文章を書いたらよいのか、不安になると思います。
そこで、
そして、
この内容が正解というわけではありません。今までに 300 件以上トレーシングレポートによる処方提案を実施してきた経験を、あなたと一緒に分かち合えたらいいなと思っています。
トレーシングレポートによる処方提案は、薬剤師・患者・医師の関係を変えます。そして、とてもやりがいがあります。それは、実際にやってみていただければ、きっと実感していただけると思います。ちょっと話を聞いてみたいな、と思われる方は購入をご検討ください。
以下が有料部分についての概要です。
【処方および提案内容など】
70代 男性
1.アログリプチン錠12.5mg 1錠(1 回 1 錠)
1 日 1 回 朝食後 28日分
2.カンデサルタン錠4mg 1錠(1 回 1 錠)
1 日 1 回 朝食後 28日分
・糖尿病,高血圧症(年余に渡り同薬を服用)
・併用薬:なし
・肝機能障害:なし
・腎機能:CCr(CG式)31.75 mL/min
・処方提案の内容 :アログリプチン錠12.5mgからリナグリプチン錠5mgへの変更
・提案結果 : 上記のとおり変更
・その後の経過 : 良好なコントロールが継続
【特徴】
・薬剤師と患者さんのやりとりを会話形式で記載
・上記を基に作成したトレーシングレポート
【デメリット】
・解説はありません。
【対象】
・トレーシングレポート初心者
・トレーシングレポートを使って処方提案をしてみたいが、行動を起こせずにいる方
・トレーシングレポートの文章が書けずに困っている方
・患者さんから検査結果などの情報を聞き出すことや、医師への情報提供にあたっての同意をとることに難しさを感じている方
【対象外】
・疑義照会で十分な処方提案ができると確信している方
・高度で隙のないトレーシングレポートを求めている方
・患者さんから情報収集などをする際に、難しさを感じていない方
・処方および提案内容を見て、得られるものがないと思った方
それでは、はじめます。
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