妻との出会いと息子

リクエストがあったので、書きたいと思う。

妻とは、ある年の1月に会った。前の彼女と別れてばかりのことだった。前の彼女と上手くいかなかったのは、結婚のタイミングについて考え方が合わなかったからだ。

妻とは、最初のデートは吉祥寺だった。私は基本的に高い店に連れて行くことが多かったが、妻は安い店でよいと言ってくれて、しかも割り勘だったので、感じの良い子だなと思った。

2回目は、秋葉原の猫カフェに行った。三重県に残してきた猫二匹となかなか会えず、寂しかった私のリクエストを聞いてくれたのだった。気の早い私は2回目で告白し、承諾された。

妻は東京都の多摩地区の、ある程度大きな農家一族の娘だった。いまは農地は売ってしまっていた。多摩地区も開発が進み、今も農家をしている人はほとんどいないとのことだった。

恋愛経験の少ない私にとっては、妻との交際は楽しかった。私がヲタであっても、妻は気にしなかった。というか、むしろ、妻も、会社の人からガンダムを勧められ、ガンダムヲタだった。

私たちは、結婚前に、三重県の実家に行った。その時、妻は飼っていた猫二匹と会った。猫も妻になつき、認めてくれたようだった。その後、二人で伊勢神宮を参拝した。

結婚後も、コンサル会社は激務の一言だった。ほとんど身体がボロボロになり、限界を迎えた。線維筋痛症といって、身体中に激しい痛みが走った。そして、そのタイミングで息子が産まれた。私は、自分の健康と、家族のために、コンサル会社を辞めることを決意した。出世ルートに乗れなかったことも理由だ。病院で対面した息子は、一目みて可愛かった。この子と、妻を必ず守ると心に決めた。

息子も私と同じで発達障害傾向があったが、そんなことは関係ない。私にとって最愛の息子だ。息子は英語とプログラミングが得意なので、その強みを活かせる職業に就いてもらいたい。

コンサル会社は、出世ルートに乗れなかったにも関わらず、普通の20代よりはかなり年収が高かったが、命を削るわけにはいかなかった。年収を落として中堅メーカーへ転職した。はっきり言って都落ちの屈辱だったが、コンサルを辞めてワークライフバランスが良くなった。そのため、息子と遊んだり、私にとって宝物となる、かけがえのない思い出ができた。

その後、私は転職を繰り返し、TOPIX 100クラスの企業に入社して、今に至る。

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