念願の社内SEに転職した人の苦悩
気持ちは痛いほどわかる。社内SEは、ITの技術力よりも「社内政治」が圧倒的に重要だ。部長のお気に入りのベンダーを優遇したり、現場のユーザーにごまをすったり。
また、中堅以下の規模の場合、十分なヘルプデスクがおらず、社内SEに何でも要求するユーザーが多い。ある意味、同じ社内に「カスタマーハラスメント」をする輩がいるともいえる。Googleで調べたら一瞬でわかることでも平気で聞いてくる。
一方で、では巨大企業が良いのかと言えば、そうでもない。巨大企業の場合は、資金が豊富にあるので、ベンダーにほとんどの仕事を「丸投げ」する手配師のような仕事になってしまう。そのため、自分では技術も戦略も何も考えられない社員も多かったりする。そんな同僚に染まってしまうと、市場での価値はゼロだろう。
IT系コンサルティングファームやSIerと比較して、おそらく労働時間は半分くらいだ。IT系コンサルティングファームはそれこそ命を削って働くが、社内SEはワークライフバランスが担保されている。その代償として、仕事のやりがいが犠牲になっている側面はあるだろう。
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