「CVT+モーター」だと?!アイシン、ジヤトコはチャンスか?!

電気自動車(EV)においては、モーターとインバーターが駆動の中心で、あとは減速機という簡単な歯車機構だけで十分だと考えられていた。それが、まさかの、CVTというトランスミッションも組み合わせてはどうかという提案が出た。

CVTといっても、自動車業界関係者しかわからないだろう。Continuously Variable Transmissionの略で、ベルトとプーリーによって、なめらかに変速する特殊なトランスミッションだ。何段階と決まっていないため、「無段変速機」と言われることもある。ジヤトコとアイシンの2社が市場を寡占しており、日本企業でほぼ100パーセントのシェアとなる。

なぜ、モーターとインバーターだけでは駄目なのかというと、それだとトルク(回転の力)が足りないからだ。細かいことは私も文系なのでわからないが、減速機などの機構があることで、回転の力を増幅することができる。

専門的な個所は紹介したWEBの記事を引用する。

 なぜいま、CVTを提案してきたのか。発表されている論文を読むと「電気モーターを効率よく使うための手段」という目的があった。シームレス無段変速というCVTの特徴を生かし、電気モーターの高効率ゾーンを使い続けるという目的だ。また、本誌がつねにコンタクトを持っている欧州のエンジニアリング会社に訊くと「意外とCVTが『使える』道具になってきたから、提案は増えるだろう」と言う。論文発表以外にもそうした動きがあるそうだ。
 思いもよらぬ欧州からの反撃。これはCVTの逆襲ではないか。そう感じた我々は特集を組むことにした。もう一度、CVTを掘り下げる意味があるはずだ。

TOPPER

ちなみに、ヨーロッパの道路は日米とは異なり、CVTよりもMT(マニュアル)やDCT(デュアルクラッチトランスミッション)のほうが適正があるとされる。

本当にヨーロッパでもCVTが有効なのか、文系の私には理解の及ばないところではあるが、引き続き動向に注視していきたい。

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