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アンチノミーは人の中に存在する否定することのできないこころのあり方である。

アンチノミー


先日発売になったamazarashiの新曲であり、「NieR:Automata」のタイアップ曲でもある。

アンチノミーという言葉は正直聞いたことがなかった。

二律背反。
単なる矛盾とは違い、どっちも真だが同時に両立しないパラドックス。

しかし、現実世界ではよくある出来事。

卑近な例だと、
何が問題が発生したときにお互いに「アンタのせいだ!」と糾弾するやつ。よくよくみると両者に問題があるからどっちも正しいが、一方だけに原因を押し付けようとして、結果意味わからんことになる。

僕自身の例だと、
「もっとまなびを深めて、また新たな自分に出会ってみたい」という未来ベースの自分と、
「今までこれでやってこれたし、そこまで無理せんでええやん?」という過去ベースの自分がいる。

どっちも意見としては正しいが、この偏った意見は同時に両立しえない。
つまり対極の関係性になり、この場では両者とも不適切である。ただし、両者を否定するものではない。


中庸はあくまで白と黒のグラデーションの中に存在する。つまり白と黒が存在しないと中庸もまた存在しないのである。

そして、その中庸イコール「ちょうどいいところ」にお互い落とし込む作業をケンカ。ケンカは自分の価値観を押し付ける行為ではなく、お互い分かり合うための行為。
 
でも人は白黒をつけたがり、どっちかが良い、悪いで判断することが多い。


そんな0か1かの判断は機械の得意分野であって、人の特性はそんな機械的なものではない。だからそういう処理をしようとすると大抵関係性が破綻してしまう。出てくる結果や意見から、その裏にあるこころを読み解くのが人の得意分野なはず。



人はこうした、「唯一解」が存在しない複雑系の中で生きている。 
ある種、解のない不安の中生きていくわけで、せめてその中に希望が必要だ。僕にとってそれが歌でありアニメであり、漫画というサブカルチャーである。
 
 
 
学びの内容と好きなものを紐付けすると非常に記憶しやすいことが最近の気づきである。
 
そして、そんなことを考えさせてくれたamazarashiの楽曲でした。



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