ゲーム紹介:『ドラゴンクエストビルダーズ2』

 地獄の年末年始は全てゲームに費やされた。それがドラゴンクエストビルダーズ2である。

 前作であるビルダーズ1はドラクエ1FC版(人によってはSFC版、携帯版だろうか)の名所旧跡を再び巡る旅であったのだが、それ故に辛いところがあった

 まず

1:クリアするとレシピなどはほぼやり直しになり、拠点には戻れない。
2:制約なく作れるフリーモードはNPCが無個性過ぎて、本編のNPCのキャラを愛した人には大変つらい上にエリアの高低制限、範囲が狭い。
3:消耗品である武器防具を複数作らないといけない為、レア素材のレア武器防具が使いにくい

 良い所も有って

1:メインシナリオはアレフガルド各所を全ての巡る為、大体聞いたことがある場所に行く

なので、逆に2ではシナリオで訪れる場所に思い入れもない場所でのプレイに訴求力があるのか?と一分不安だった。『からっぽ島』と『モンゾーラ』という2には少しも触れない地名であり、ビルダーズ1の最初が『メルキド』といった最初から取りに来てるのは大違いである。

 結論から言うと杞憂であった。はっきり言って最初に訪れる島『モンゾーラ』で大変ボリュームが有り、ここでほぼ基本のビルドを行え、なおかつビルダーズ2オリジナルのNPCには大変愛着が湧いた。しかもクリア後もモンゾーラには再来訪できると言う神システム、神すぎてセーブ容量が不安になったくらいだ

 そして、本来の拠点であるからっぽ島には移住者が来てくれて、前の話のNPC達と続けてビルド生活を行えるのだ。なにもなかったからっぽ島の風景を激変させる大改築の果てに、岩山は農園になり、砂漠にはピラミッドが建立され、雪山には城が建つのである。

 そして、サブタイトルにもある通り、破壊神シドー(2のラスボス)と同じ名を持つ少年と一緒に旅を続ける果てに待っている結末は事前予想を何一つ違わずに彼との決裂に終着する。予想外なのは彼との旅が本当に楽しいのだ。それ故のラスボスと同一の名前だったのだろう。

 本当はもっと色々書きたいのだが、進行不能バグ以外は本当にケチを付けるところがない。そのバグですら複雑な、なおかつ自由度が大幅に増したせいであるので、欠点と長所がコインの裏表なのだ。

 少し時間が余っているのであればぜひとも遊んで欲しい。そして貴方のスケジュールがめちゃくちゃになった後で、貴方の作ったからっぽ島に僕を招待して欲しい。今回は島そのものが貴方の作品に成るのだ。

この世界に怨念を振りまく(理想:現状は愚痴ってるだけ)悪霊。浄化されずこの世に留まっている(意訳:死んでない)