52日目:教育資金設計
52日目は、教育資金設計の一問一答+要点整理を行っていきます。
3️⃣教育資金設計
1️⃣教育資金の準備方法
教育資金を計画的に準備するためには、以下のポイントを考慮することが重要です。
お子さんの進学プラン: お子さんの進学先(公立か私立か)によって必要な教育資金が異なります。小学校、中学校、高校、大学など、それぞれの進学先をシミュレーションして金額を把握しましょう。
教育費用の詳細把握: 教育費用には学校内でかかる費用(学校教育費、給食費)だけでなく、学校外活動(塾、習い事)も含まれます。学校教育費については目安を把握し、学校外活動には予算を考慮して計画を立てましょう。
貯め時の意識: 一般的にはお子さんが中学に入学するまでが貯め時とされています。ご夫婦で話し合い、どの時期にどれくらいの教育費が必要か相場を知ることも大切です。
各時期にかかる費用
以下に、幼稚園から大学までの各時期にかかる教育資金の目安を示します。
幼稚園の時期:
幼稚園はまだ教育資金が大きくかからない時期ですが、私立の幼稚園は公立に比べて高額です。幼稚園単体でなく、今後の進学先に応じて各種費用を検討しましょう。
小学生の時期:
小学校は6年間と長期間です。私立の場合、公立の5倍近い教育資金が必要になります。早めに資金計画を立てましょう。
中学生の時期:
中学校でも公立と私立で教育資金に差が出ます。特に高校受験を控えた三年生の時期に塾の費用がかかります。
高校生の時期:
公立と私立で教育資金に差は出にくいですが、将来の進路や学びたい分野に応じて計画的に準備しましょう。
大学生の時期:
大学の場合、文系・理系・医歯薬系などで必要資金が異なります。将来の職業選択を考慮して教育資金を用意しましょう。
教育資金は家庭ごとに異なりますが、相場を知りつつ計画的に準備することが大切です。
2️⃣教育ローンと奨学金
教育ローンの特徴
借主: 教育ローンは、学生の親(保護者)が借りて、親が返済します。ただし、一般的に返済は借入れした直後からスタートします(在学中は元金返済を据置できるケースもあります)。
資金使途: 教育ローンは、幅広い用途に利用できます。入学金や授業料のほか、教科書代、学校で使用するパソコン購入費などにも使えます。また、受験料や入学前に必要な費用にも利用可能です。
奨学金の特徴
借主: 奨学金は、学生本人が借りて、学生本人が返済します。卒業後から返済が始まります。
種類:
給付型奨学金: 返済の必要がない奨学金。収入基準と学力基準のハードルが高く、利用できる人は限られます。
貸与型奨学金:
第一種奨学金: 無利息の奨学金。学力や収入の基準が厳しい。
第二種奨学金: 有利子で利率は「利率固定方式(固定利率)」または「利率見直し方式(変動利率)」から選択できます。いずれの利率も年3.0%が上限です。
教育ローンと奨学金のどちらがいい?
教育ローン:
メリット:
入学前に資金調達ができる。
子どもに学費の負担がかからない。
資金使途の自由度が高い。
デメリット:
奨学金よりも金利が高い。
返済が翌月から発生することもある。
奨学金:
メリット:
返済能力が問われない。
在学中は返済不要かつ無利息である。
デメリット:
返済負担が子どもにかかる。
卒業後の返済期間が長い。
どちらが適しているかは、家計の状況や学生の進学プランにより異なります。選択する際にはよく検討してくださいね。
一問一答Q&A(基本)
3️⃣教育資金設計
Q08
日本学生支援機構の奨学金は、
返済義務のある貸与型奨学金のみである。
A08 ❌
返還不要の給与型奨学金制度もある。
Q09
「教育一般貸付(国の教育ローン)」の融資額は、
学生・生徒1人につき200万円以内、返済期間は原則として15年以内である。
A09 ❌
融資額は学生・生徒1人につき350万円(一定の条件を満たす場合450万円)以内である。
返済期間は原則18年以内である。
一問一答Q&A(重要)
3️⃣教育資金設計
Q07
こども保険(学資保険)は、
契約者が親で被保険者がこの場合、
保険期間中に親が死亡したときに死亡保険金が支払われる。
A07 ❌
こども保険(学資保険)は、
契約者である親が死亡した場合は以後の保険料の払込みが免除され、
満期保険金を受け取ることができる。
契約によっては、
育英基金や生存給付金等を受け取れる場合もある。
Q08
日本政策金融公庫の教育一般貸付(国の教育ローン)の資金使途は、
入学金、授業料、施設設備費等の学校納付金に限られる。
A08 ❌
学校納付金に限らず、
受験費用や在学のために必要となる住居費用等幅広く利用できる。
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