見出し画像

あたまのたいそう1114-音楽を造る

コンテンツを消費する側から、創作する側になりたいという気持ちは昔から持っていた。いちばんの初期衝動としては、中学2年生の時に、東方関連の動画をニコニコ動画で見て、MMDを自分でも作ってみたいと思ったことがある。ゆっくり実況を作るためにしょぼいパソコンに頑張ってYMMをダウンロードし、結局は何をすればいいのかわからず断念してしまった。初めなんてなんでもいいのだろう。よく世間のアーティストが処女作として見せるものは本当の意味ではそうではないだろうし、ステップをいくつか踏んだ上での1stなのだ。だから彼らに習って、自分も高尚な何かを作らなくてはいけないと思い過ぎるのも良くないし、そんなことで足止めを喰らうくらいならなんでもいいから発表するべきであることは頭では理解している。
こと音楽でも、YouTubeでもニコ動でも色々な配信サービスの中に、素人の作った音楽が山ほど溢れている。今年になり、精力的に音楽を聴くようになり、今まではさっぱりわからなかった音楽ジャンルについて、少しずつ理解が進んできた。音楽ジャンルを知ることは、音楽を造る上でかなり重要であることがよく分かった。仮に、自分の音楽を世間や界隈で広めたいなら、それらの風潮を読む必要があり、風潮を読むために一旦ジャンルで分けて見るとスッと頭に入ってくる。多くの人に自分の音楽観を知ってもらいたいという意味では、ジャンルを開拓し、理解しようとする試みは必要ないだろうし、それをしない事が美しさや唯一無二さに化けることもある。しかし、多くの人にもっと聞いてもらいたい!という志があるのなら、ジャンルを細分化して、創作の糧にする行為からは逃れることができない。
私は多くの人に聞いてもらいたいし、それで飯が食えたら最高なので、今はジャンルを勉強することが必要なのだと思う。せめて、自分が作りたいと思うジャンルの歴史や流行くらいは抑えておかなければならないだろうし、とにかく膨大な知識が必要になる。自分の人生の中で聞いていた音楽のみを糧にして制作できる人はそうすればいいだろうけど、私にはそれが出来ないので、今はとにかく大量にインプットする必要がある。そもそも自分の世界観を広めることで飯を食っていこうとなんて思うことが勘違い甚だしいと思うし、仮に才能があればそれでもいいのかもしれないが。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?