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ターミナル (2004) THE TERMINAL 監督 スティーヴン・スピルバーグ

今回は映画の感想っていうか私のとりとめない思い出話って感じです。ターミナルからの連想ゲームみたいな。

私事ですが先日、三ッ矢直生さんのラジオ番組、FMaiaiの「大きな声で独り言」に出演させてもらう機会がありました。


三ッ矢さんは宝塚音楽学校に首席で入学、歌劇団入団後は宝塚の男役スターとして活躍。退団後、大検を取得して東京藝術大学音楽学部声楽科に合格し、今も宝塚の講師を勤めるかたわら音楽活動も続け華々しく活躍しているという、ちょっと平凡な人間である私からは雲の上の存在と言ってもいい方なのです(この辺の話は三ッ矢さんの著作「夢がかなう法則」(https://amzn.to/2BpEscD)に詳しいです、ぜひご一読を)。そんな三ッ矢さんとなぜかご縁があり、幸運にも仲良くさせていただいていることから、今回のラジオ出演の話になりました。

私は趣味でジャズボーカルを10年以上習っているのですが、その番組の中で私がジャズに出会い、聴くようになったきっかけを話したんです。

地元の大学に通っていた頃、ミネソタの姉妹校からヤング先生という先生が交換で来ていました。30代半ばくらい、痩せてて背が高くひょろっとしてて、見た目は短髪のイエス・キリストって感じ。今して思うとなぜかわからないけど(外国人への物珍しさもあったんでしょうね)、当時ほのかに憧れていました。

ある日、ヤング先生が「ジャズに興味がある人はミュージックテープ(すごく昔です)を貸してあげるよ」と言いました。ジャズが聴きたいというよりは、先生とお近づきになりたい、話してみたいという不純な動機で私は勇気を出して貸してもらいに行ったんです。

そのとき貸してもらったのがダイナ・ワシントンの「Compact  Jazz」というアルバムでした。”Teach Me Tonight”って曲が入ってて、憧れるヤング先生に借りたこともあってなんだかドキドキしてしまったことを覚えています。なんつっても、「今晩私に恋のいろはを教えてよ♡」って内容ですからね。そんな話をラジオでして、この”Teach Me Tonight”をかけてもらいました。

前置きがすごく長くなってしまったのですが、このアルバムの中に“I remember Clifford”という曲が入っていました。当時は全然知らなかったのですが、この曲は若くして事故で亡くなったクリフォード・ブラウンというトランペット奏者のために、ベニー・ゴルソンというジャズレジェンドが書いた曲でした。

それからン十年経って、ジャズボーカルを習い始めてしばらくした頃、私のジャズボーカルの先生、山岡未樹先生がベニーさんをアメリカの父と慕い、何度も一緒にアルバムを収録していることを知りました。なんと御年90歳というご高齢ですが去年も来日して、私もありがたいことに聴きに行ったんです。

https://pjportraitinjazz.com/live-reports/20190105_2601/

さて、本題です。トム・ハンクス主演の愉快で心温まるコメディ。ロシア語圏の小国から来たビクターがニューヨークの空港の中に閉じ込められてしまい、生活力を発揮してここで生活の糧を得て空港内で暮らし続け、恋までするという、ほんわかしつつも痛快な映画です。実は前述のベニーさん、この「ターミナル」という映画で重要な役割を果たしており、実際に最後に短い時間ですが本人役で出演しています。トム・ハンクス演じる主人公がどうしてもニューヨークに来たかった理由に関係があるんですね。

ということで私にとっては色々なことが繋がった印象深い映画になりました。ただの個人的体験の羅列で本題があっさりしすぎててすみません。今、Netflixで配信しているようなので興味のある方はぜひ見てみてください。私もまた何度目かの鑑賞しようかな。


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