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【感想】アーティゾン美術「はじまりから、いま。 1952ー2022 アーティゾン美術館の軌跡—古代美術、印象派、そして現代へ」
アーティゾン美術館へ行きました。今回の企画展は、この日が最終日でした。感じたことを忘れないように書き留めておきます。
印象的だった作品たち
・中村彝「静物」
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おいしそうな割れたイチジク。
筆跡の残る筆致で描かれたきれいな花の絵。
一番はじめに展示されていたこの作品から、ぐっと展覧会の空気に引き込まれた感じがします。
・ザオ・ウーキー「07.06.85」
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これが今回いちばんのお気に入り。
展示されてるスペースに入った瞬間、目を奪われた。
なんて美しいブルー。
海底?
真ん中で舞い上がる砂のようなもののグラデーション。白い部分とのコントラスト。
ザオ・ウーキー氏、初めて知りました。他の作品も良かった。
・森村泰昌「M式『海の幸』」
過去の作品から着想を得てセッションしている、、どんな意味が込められているんだろう?とドキドキ惹きつけられました。3つあるうち一番ドキっとしたのが、オリンピックの制服みたいな服装、背景が津波のガレキに見えるやつ。心がざわざわしました。連作で、全部で10あるのですね。全部見てみたいなあ。
・鴻池朋子「襖絵(地球断面図、流れ、竜巻、石)」
こちらもセッション作品、巨大な襖絵。サイズで圧倒されるのはもちろん、竜巻のような黒いものが空に昇っていって、わっと解き放たれてるのに圧倒された。本当に風を感じるような壮大さでした。
・上前智祐「作品」
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隣に赤い作品もあったのですが、赤いほう見てから黄色いほう見るとなんだか、こちらのほうに惹かれる感じがして不思議でした。
・クロード・モネ「黄昏、ヴェネツィア」
このグラデーション、色合い、胸が高鳴ります。
これぞモネ、って感じがして落ち着く。フランスの風景の作品が多いイメージだったのでヴェネチアかーと意外に思いました。
・鳥獣戯画断簡
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西洋画ばかりかと思ったらこんなにかわいらいしい絵もあるのかと感動。しかも平安時代。平安貴族も、動物を人間に見立てて楽しむユーモアを持っていたのかと思うと、ロマン感じるというか。鳥獣戯画の楽しいところ。
・黒田清輝「針仕事」
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黒田清輝も、あまりちゃんと見たことなかったけど、この作品はめちゃ好みだと思った。他のより筆致が粗いというか筆幅が太いというか…影が目立つようになっているんですかね。それが好きです。
ジャンルがとにかく幅広く、ボリュームたっぷり
飽きることなく堪能して気づけば2時間半経過。日曜だけど空いていたのもよかった。最終日って大抵空いているものなんでしょうか。お気に入り作品たちのポストカードも買い込んだので、しばらく余韻に浸れそう。
そして、アーティゾン美術館の次の企画展も気になってきちゃいました。ザオ・ウーキーで1章使うようなので気になります。今回の作品と被ってるのもけっこうありそうなので微妙かもなのですが。ドキドキ。。
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