見出し画像

読書感想文「スターにはなれませんでしたが」

大好きなオードリーのラジオに放送作家として入っており、彼らとも関係の深い佐藤満春氏通称サトミツの自伝?エッセイ?です。

・惹かれるものを突き詰め、惹かれないものをそぎ落とす
・ほどほどでも幸せ(レギュラー19本は全くほどほどではない、バリバリだよ)
・あなたはあなたのままでいい、あなたの好きなものを大切に
というスタンスがとっても心地よかったです。
ぎらついてないところ、自然体で謙虚な雰囲気に、良い気分になれました。

こういう本読むと、自分ととことん向き合いつくして前に進んだ人を羨んじゃうわたくし。もっと自分と向き合い尽くしたら、私も今よりもっと向いてることに巡り合えるんじゃないか?自己分析が足りないだけなんじゃないか?なんて幻想抱いてしまう。

そして自分には当然無理だと思い返す。
でも無理なりに、自分らしく歩んでいけばいいかと思わせてくれる温かさがありました。
好きなものを好きでいる時間って幸せ、それでいいじゃん、と言われているようでした。ずっと満ち足りた気持ちでいられる人生にしたい。

あと、有名になること=成功ではない、の件も好き。
例えば、子どもの頃サッカーの世界大会に出て、でも結果プロにはなれず一般企業に入って。休日は地元のサッカーチームで子どもたちのコーチをしている人。頂点まで登り挫折を味わう人生。
一見「負け」のストーリーに見えても、挫折したからこそ地元の場で伝えられる何かがあってそこで輝くんだよという話。
表舞台に出られないからって失敗なんかじゃない。それぞれに人生のドラマがあっていいんだっていうのにじーんときた。

この記事が参加している募集

#読書感想文

188,615件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?