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育休中のすごしかたに特別もクソもない

今二人めの育休をすごしている。復帰まではあと半年ほどということになる。休みはじめてからは産前休暇も含め、9か月が過ぎた。

会社勤めに戻りたいという気はまったく起きていない。もともと静かな時間が好きだったから、赤子と二人過ごす生活というのは悪くない。融通きかない部分は多いけれど、わたしにとっては仕事と比べたら窮屈さは少ない。

一人めの育休のときは、この長い「休」で何か意味あることをしなきゃ、と思っていた。充実させなきゃという焦り。それで週に何回も産後ヨガにでかけたり、育休の身でもできる仕事体験のようなものをしたり、Skype英会話をしたりして、毎日何かしら予定を入れていた。

二人めの今回も、休みに入る前は何かしよう、と少し気負っていた。また英会話やるかな…とか、ぼんやりと思いはじめ、とにかくやることリストのようなものを書き出してみたりして気を急がせていた。

でも蓋を開けてみて、今回の「休」では、やることリストの項目なんてやーめやめ、子どもがおとなしい時間はひたすらお笑い番組を観たりしてのんびりと過ごしている。

歳重ねてアラフォーになったから思うことなのかもしれないけど、「意味あると思われそうなことをしてなきゃダメだ」みたいな幻想に疲れちゃったんだよね。むしろ「それ幻想やん!」と気づけたのか。

わたしはもともとちょっと自己肯定感なるものがゆらぐタイプで、だからこそ日常に意味を求めてたんだけど、最近になってやっと、このゆらぐ気質を受け入れないと堂々巡りなんだっていうことがわかってきた。何かになろう、なろうとしていたけど、それよりは自分でいよう、いようと必死でしがみつかないと、どんどん身が削られていくんだなっていうことがわかってきた。

身が削られるとそのしわ寄せが子育てにも出る感じが怖い。子どもに「しなきゃいけないこと」の話ばっかりしちゃったりして愛情をたっぷりかけてやれなくなる。誰かがいう「自分を愛せなきゃ他人を愛せない」みたいなことなんだろうね。ほんっと子どもにいっちゃうのはマズいなと思った。

だから「お母さん」は無理しないの。子どもにこういったことをしてあげなきゃとか考えません。今見つけている楽しみをぞんぶんに味わって、心が満たされたら子どものほうに顔を向けてみて、それで自ずと出てくる行動を進めていくだけ、っていう感じです。

ちなみに会社に戻りたくないという件については、流されるまま、育休が終わる時期にフツウに復帰をして、波にゆられてそのまま仕事を再開してみるつもり。辞める理由特にないし。特に愛している仕事でもないけど、なんかしら縁があって辞めずにいるんだもの。生きるってそんなものよな。


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