《詩》一粒の予感
砂時計の最後の一粒が落ちるとき
それは終わりではなく
新たな種が大地に落ちる瞬間
ひっくり返すことで
また新しい時間が流れると知りながら
終わらないでと願う自分がいる
しかし
その一粒は未来の芽となり
未知の世界へとつながる
終わりの影に隠れた
始まりの予感に耳を傾ける
見えない水平線の向こうに
新しい朝がもう息づいている
夕日と朝日が出会うその場所で
私は新しい一歩を踏み出す
まだ見ぬ世界と、確かにつながっている
(にじぐち)
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