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《詩》義務感と高揚感

ごめんね 太陽
私たちが求めるから
あなたは朝焼けの光を
地平線に届け
命に熱を
送り続けるのでしょう?

誰かのためにと
定型文の枷で
自らを縛り
それがただ道であり
私であり
喜びだと信じていた

だけど
腎臓の奥から
胸の底から
湧き上がる気泡が集まり
全身へ解き放たれるような
止まらない衝動

私はただ 詩を書きたいんだ

ねえ セミは
力と命の限りに叫ぶのは
きっと そうしたいからでしょう?

(にじぐち)

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