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たぶんただの日記
夏の真昼間、日傘の隙間から熱い波音が聞こえた。
今日も非常に暑かった。
七月。
寝覚めはここ最近では一位、二位を争うくらい良かった。お目目ぱっちり。
けれど、夜に向かうにつれて頭がぼうっと痛くなってきて、お腹も痛くなってきて。
成人してからというものの、ポンコツな体のポンコツさに磨きが掛かってるような気がする。
夏期のボーナス査定のフィードバックがあった。上司から評価について聞かされるのだ。
それなりに社歴を重ねてきた私に対して、より期待することや目指してほしい方向性について話をされた。
正直なところ、向上意識はないし、長いものに巻かれたい。
どクズ精神だが、楽に生きていたかった。
けれど、たぶん。
やり始めたらやってしまうんだろうな、とも思う。そんな姿を長いこと見てきた上司だからこそ、私に仕事を振るんだと言うことも分かっている。
そりゃ、この上司だってあと数年したら定年だ。世代交代だ。
私は、あんまり責任を持ちたくない。
自分の今いるポジションは、ゆくゆくは、私の所属する課にとって心臓みたいな役割になるのは承知している。
本当は、のんびりパソコンをぽちぽちいじって遊ぶだけの生き方をしたかったけれど、やむを得まい。
ああ、でも考えると気が重い。私はそんな、有能じゃない。
何度も過去の自分を恨んだ。
「この学校おもしろそー。入っちゃおー」って決めた工業系の学校。生まれて初めて、自分の進路を自分で決めた。
手に職をつけた結果、現状があるわけだけど。
どこへも逃げられない檻のような世界で、私は働き蟻の如く働くしかない。
不安はあれど不満はない。それなりに楽しい人生だ。
人間という生物は、38歳で本来の寿命を迎えると聞いた。
それを聞いて、私は強くガッツポーズを作ったものだ。
三十代で死んでしまいたかった。四十代の自分なんて、そんな未来なんて、想像できなかったから。
きっと寒い部屋で一人、静かに寿命を迎えるのだと信じている。
生きるのも一人、死ぬのも一人、だ。
話がポンポン飛び回っているけれど、謂わばこれが私の思考。
あれこれ考えて、あっちへ行きこっちへ行き、何を考えていたのかも忘れて、ゆらゆら思考の海を揺らいでいる。
この歳にもなって、なんと夢見心地か。
人間の本質なんてそうそう変わるもんでもなかろう。
私は、私で良い。
そうやって今日も生きた。
だから、たぶん明日もそんな感じで生きるのでどうぞよろしくと、明日の自分にバトンを渡す。
おわり。
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