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映画「すずめの戸締まり」感想
※安直にネタバレ含む感想です。
※考察ではなく、単に個人の感想です。
まず。
3.11を題材にした時点で泣くしかないじゃんか、と。
ずるいわ。
ミミズが地震を起こす災いの元と聞いて、緊急警報が鳴り響いて、純粋な感想を言うなら「なんて怖い映画なんだろう」と。
沸々と嫌な予感がしたのよ。
一番冒頭の、鈴芽の夢(幼少の記憶)を思い返したら、あれは仙台じゃないかと…。
それにしたって、ミミズが出現した時に必ず鈴芽を移してからミミズを映すんだけど、あれは分かっててやってるなと。恐怖を予測させてぞわぞわさせてるんだ。やられたわ。
しかし、新海誠氏のキャラメイク、私は好きだ。
女の子が明るくてお茶目で、無茶もするけど勇気がある。
今回の男性キャラは面白いことに、全体の半分以上を子供用の椅子として登場したイケメン。黒髪ロン毛かっこいい。
声が良いよね。すごく良かった。
ダイジンは、寒くて寂しかったんだろうなと。
だから抜け出せた時、自分の任務を放棄して、鈴芽たちをちょっと揶揄いながら、後ろ戸(で合ってる?)に導いてくれていた。
どの言動もそうだけど、鈴芽のことが好きなんだろうな。
でも、エゴが強くて(猫だし)、自分を要石にしようとする草太さんが邪魔で仕方なかった。
や。ここら辺は考察班に任せよう。
そういえば、新海誠本(劇場特典)まだ読んでなかったや。読んでないのに感想を書くというね。
何より私の中で好感触だったのが、鈴芽と草太さんの出会い。
明らかに一目惚れをする、あの目がきらりと輝く表現がいじらしくてむちゃくちゃ好き。
鈴芽かわいい。
クライマックスの、挨拶のシーン。
どうしても涙が止まらなかった。
人の命の儚さ、自然の脅威に対して何で非力で無力なのか。
けれどそれも運命だし、でもそれでも抗うし、人は生きていきたいのだと足掻く。
切ないし悲しいし、もう元に戻らないことはたくさんあるけれど、前を向いて歩いて行くんだと。
人の底力を信じてるって、そんなメッセージを感じた。
生命力の強い映画だったなと感じた。
だから、総じて好きだ。
題材がやっぱりずるいんだけどなぁあ(まだ言う)。
ただ、緊急警報の音がひっきりなしですごく怖かったんだけど、あれ、苦手な人からしたらなかなか地獄ではなかろうか。大丈夫かしら。
また観たい。ストーリー、キャラ、音楽、映像……良かったです。
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