押っ取り自転車な話
「天気悪いなー、休みなのに雨マークだよ…」
と落ち込んでいたのも束の間。空を見上げれば、風邪は強けれども雨雲はなし。これは…走れるのでは?
思い立てば一瞬、バタバタと着替え荷物を詰め、あれがいるこれがいる、どこに行こうここにしよう、自転車だけでは夕飯作りに間に合わん、車で途中まで行かにゃ、軽だけど車輪外せば積めるべ、と急遽予定を立ち上げた昼前。
よし行くぞ!!
目指した先はここ神流湖。カンナ、と呼ぶらしく、その名前にも音にも惹かれここに決定。目指すは山寄り見下ろす湖の景色!
車で一時間程走り、群馬県藤岡市へ。パーキングに停め、後部座席から愛車を取り出し組み付け…と。
えっさかえっさか坂道を走ります。気温は30度前後。強風なしっ。ところで…
シレッと登場しております、私の三台目の愛車。付き合い自体は二番目の長さですが、乗って過ごした時間は一番です。かくかくしかじかで、一度事故で自転車を失った私は、人生初のフレーム購入にてこのフレーム、
「RICHEY ASCENT」
を選び入手した次第です。幸いにして、事故の際フレーム以外のパーツは奇跡的に生きていたので、フレーム・フォーク以外の全てを移植し完成させました。それから数回カスタマイズを繰り返していますが、現在はこの形に落ち着いています。詳しい点はまた後日っ。
何はともあれ。いつしか舗装路を外れ、ただ上を目指し、林道に立ち入り、道無き道を越え、ただただ上へ上へ…前へ前へ…。
そして、パッと視界が開ける瞬間。…なんてことはなく。湖を尻目に登ってきたので、景色はとっくに見えていたのですが。それでもこう、登り切った後に見る景色は、道中に見た景色とはまた違って見えるものです。実際さほど高い山ではなく、舗装路も整備されていたので、気軽に訪れやすい場所でした。
やりたいことに手がつけられていないなぁ…なんて、腐りかけていた休日でしたが、天気に後押しされ僅かながら気力を回復できました。そうした中で、やはりもっともっと。いろんな景色を、いろんな方法で見て、巡って、記録と記憶にとどめていきたいなと思う休日でした。