カメラの距離基準マーク
もう40年ぐらいカメラを使ってきているが、実用としては一度も使ったことがない距離基準マーク。
なんだか気になったので、防湿庫からカメラを出して眺めてみた。
距離基準マークとは
基本的にはフィルム面・センサー面の場所を表しているマーク。まるに直線の組み合わせ。最短撮影距離などもここが基準となるらしい。それ以上のことは何も考えていなかった。
ミラーレスカメラの場合
まずはNikon Z6の距離基準マーク。実は気になったのはなんだか違和感を覚えたので。随分前にないかと。
ここでボディ背面からの距離とかを測るとそれなりに研究っぽくなるのだけど、今回はとりあえず割と前の方にあるなと、いうところまでに留めておく。
デジタル一眼レフの場合
Nikon D800Eの距離基準マーク。
明確に背面に近い位置にある。ミラーレスとは全然違うことがわかる。
ただフィルムの後ろはフィルム圧板しかないフィルム機と比べると、後ろが分厚い。素子の後ろにも色々機構が入っているのだろうなと。これがフィルム機のデジタル改造が容易ではない理由なのかと。
フィルム一眼レフ
Nikon F3の距離基準マーク。巻き上げレバーでちょっと見えにくいので予備角分動かして撮影。背面との距離の小ささがわかる。
じゃあさらにシンプルなF2ならどうかと見てみたが、なんとマークが見つからない。私の目が節穴なのかもしれないが、F2には存在しないように見える。
結論めいたもの
考えてみればフィルムカメラのフィルム面を素子に置き換えたデジタル一眼レフはフィルム面の位置が大きく変わらないのは当然。一方でミラーレスであれば、ミラーボックスもいらないし、またレンズの後端と素子面が近い方が光学的にも有利なのは当然。
そうして素子をマウントに近づけて、もちろん厚みを減らすこともそうだけど、素子の後ろにも色々配置することで全体的にもコンパクトさを実現しているのだろうと。
で、ふと思うのがNikon Zf。当然、距離基準マークは前進しているはずなのだけど、それとボディの違和感とかって何かあるのだろうか。
量販店にもデモ機が並ぶようになれば、そういう視点で一度持ってみたい。
(終わり)
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