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8.瞬間的に考えるケーススタディ

8.瞬間的に答えるケーススタディ
さて、以下のような説明を受けた時、自分ならどういう反応をするか考えて欲しい。
例1.この最新の痩身マシンを使えば誰でも痩せられます。とエステティシャンに勧められた。
例2.この痛み止めを飲めば治ります。と整形外科の医師に説明された。
例3.このポーズを取ると免疫力が上がります。とヨガのインストラクターに言われた。
以上、とりあえず3つ書いてみた。

あなたが抱く感想は以下2つならどちらだろうか?

①言葉を素直に受け取って「凄い、試したい!」と思ってすぐに受け入れる。
②『興味はあるが、どうしてそうなるのかが知りたい』と原理原則を納得いくまで突き詰める。

最初の反応は①でも②でも構わないが、最終的に②に辿り着けなければ神の領域には届かない、というのが筋肉神社の信仰であることはそろそろ身に染みているかと思う。

8-1 どちらを歩むか?
例1の最新の痩身マシンがラジオ波と超音波キャビテーションの同時照射モノだったとして、「これでなぜ痩せるんですか?」とエステティシャンに問うと、「脂肪を分解するんです」「脂肪を溶かすんです」「脂肪を破壊するんです」という類の答えが9割以上である。
「分解とは脂肪細胞がどうなることを言うのか?」
「溶かすとは脂肪がどうなることなのか?」
「溶かした脂肪はどこへ行くのか?」
「脂肪を破壊するとはどういうことなのか?」
「破壊するのなら脂肪細胞そのものがなくなって部分痩せできるのか?」
私はそれらの事について、機械を開発するエンジニアと議論をした事はあるが、エステティシャンからまともな説明を聞いたことがない。また色んなエステサロンのHPを見ても、ラジオ波と超音波の物理的作用と、それが人体に及ぼす生理学的な現象について、きちんとした答えを書いてあるサロンは本当に極わずかである。

つまり使う側も使われる側も、ほとんどの人が、理由など知らなくても良い、と考えている。手法と結論だけ。問題と答えだけ。数学の回答で重要なのはどうやって答えを導いたか?というその過程である。

最も重要な過程の部分を知ろうとしない人間なんて、商品を売る側、雇う側からしてみれば良い鴨である。(以下略)

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