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何時何処で誰と何を

中学英語の疑問詞の話みたいだけど笑
いえいえ違います
中2は永遠だけどね

全然美味しいねって話にならなかった
不思議だ
なんでだろう
美味しいって絶対じゃないのか相対的なのか
悶々とする

先週だいぶ遅れたけれど
前の職場の同僚と
赤毛さんのオシのお店でと言ってくれたので
満を持して送別会を
私がイタリアの次にボロネーゼが美味いと推してるイタリアンに行った

お話は盛り上がった
3月の引き継ぎを経て
それぞれの新体制で迎えた一周目の4月を無事に終えたところで
何とかなるようになったねえと
互いに低空飛行ながらも日常を途切れさせなかったことに安堵した

けど

娘らと食べに行くときの
一品一品熱々でハフハフして食べる焼き鳥や
絶妙にレアな火の通り加減の鳥わさや鳥のユッケ
レバーのテリーヌのぷるぷる感と口に入れた時に溶けていくみたいな喉越しとか
パスタの盛りの美しさとかお皿の熱さとか

そういうのに
一切言及がなかった

あれ
美味しくないのかなと訝しく思ったけど
美味しいは強要するものじゃないから
黙って食べていたけれど

多分
この間の疾風怒涛を振り返って頭の中の思いを言葉にして吐き出したくって
みんな仕方なかったのかもしれない
だから焼き鳥も熱々で誰も食べてないし味わってない

料理はおしゃべりのお供

お店のセレクトを間違えたかなと
お店の印象も変わってしまうだろうと
ぜひご贔屓にしてほしかったお店だから
別の機会にすればよかったなと
店長さんに申し訳ない気がしてしまった

おしゃべりは超盛り上がって
3時間一本勝負で完全燃焼したけれど

これまで何かを食べて美味しいと
誰かと共有できたということは
心技体というか
お店という場と
味覚と感性を
その人と共にできたという共時性が叶った
とってもレアなことだったんだなあと

イチオシのお店に鼻の穴膨らませてドヤ顔でアテンドしたのに
一言も美味しいねをもらえなくて
ガックリ肩を落としながらも

何でだろうと思うことで
幸せな夜のことが一層輝いて刻まれて

つま先の言う通りって
フラあっと歩いて目の端にみつけたミャンマー料理屋さんのお茶っ葉チャーハンの素朴さを
他に誰もお客がいなくて
時間どころかディメンション間違えたんかと
このままワープして帰りのエレベーター降りたらヤンゴンなんかなってビクビクして食べたこととか

バックウオータークルーズで
コチンからアレッピーまでボートに乗って
ポケポケ気の抜けたサイダーみたいな川下りツアーをしていたら
いや南国なんだけどねなんにも起こらないの笑
インドのくせに
バクシーシせがまれたとか財布すられたとか腹壊したとか起きない
ノンビリとヤシの木の中をただ時間が過ぎていく
そろそろお昼ですっていうけど
え、ここ川の上だけどって思ったら
ぺけペケペケってボートが近づいてきて横付けして
お料理船だった
その場で魚を揚げたりチャパティ焼いて
私のバナナの葉っぱのお皿の上に
次々とフルコースが展開される

予想を全く裏切る展開と
できたてほやほやの手際良く調理されたものの美味さに
人生イチ美味いインド料理を食べたと
もう20年前だけど元夫ともあれ以上美味いインド料理は食べたことないねって
南インド料理自体はどんどん日本国内でもメジャーになっているけど
探して時々食べに行くけど
違うなって超えてこないなって毎回がっくりしつつ実は私はもう不動のナンバーワンを持っているんだとほくそ笑んでいる
フフフ性格悪いんや笑

土曜日の朝
運動会の隣の中学校からアビーチが聞こえてくる
RIP


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