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ハーブと記憶の蓋

ー今日の鶏肉なんか草の味がする。

長女は自称嗅覚犬並み当社比100万倍。目は悪いけど笑その他の感覚は過敏な人だ。味覚も、こっそり入れたシナモンとか、コリアンダーを見分けて、何入れた?と眉間にしわを寄せるし笑、、逆に今日のお弁当美味しかったとセブンイレブンの鳥のトマト煮を褒めて、ママが作っていないことに必ず気づく。

夕飯は忙しい時の材料を炊飯器にぶち込んでスイッチポンの、海南鶏飯またはシンガポールチキンライス、又はカオマンガイ笑。あの地域でいかに愛されているかがわかるメニュー。

ーベランダのローズマリー入れて炊いたの。月桂樹も入ってる。

ー虫じゃないんだからさ、うちら。草入れないでよね料理に💢

ふと。ローズマリーを題名に元夫が歌っていたな。ラベンダーって歌もあったな。2人でハーブを買ってきてお茶に入れて飲んだな。暑い時は、アジアを彷彿とさせて、レモングラスのお茶は涼感呼んでさっぱりして美味しいんだよな。

ああ、コブミカンの葉を買ってきて、タイカレーもよく作って食べてた。いろんな調味料買ってくるから、一回のために買ってこないで!あるので応用させて使って!使いきれないで毎回捨ててるでしょってよく怒ってたなあ笑私。なんであんなことで怒ったんだか。イライラしてたんだろうなあ生活に。うん、八つ当たりだったよ。ゴメンゴメン。美味しいねってただ食べてればよかった。

雲みたいに記憶から湧いてくる

noteに書くようになって、びっちり封印していた記憶の蓋を恐る恐る開けてみたら、希望は飛び出してこなかったけど笑、拍子抜け傷口が呻くような事ももうなくて、時間が記憶の棘を抜いてくれていたことに気づき、安心して記憶の蓋を開け閉めする事が増えて、最近はもう、開けたり閉めたりめんどくさいから、開けっぱなしでいいんじゃね?とすら思うようになり、ああ、こんな事もあったのだと数年ぶりに突然思い出す事が増えて、あの日々のことは忘れてしまったわけではなくて、記憶の奥底にしまいこんで表層に浮かんでこないように重りつけて沈めてだけなんだなあと思う雨の朝に。(自分史上最長の句点で区切らないロンゲストパラグラフ。だからなんやねんと言われると困るけど笑)

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