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情けは人の為ならず

寄付行為について。

欧米では教会での献金の経験が日常にあり、ドネーションの文化が根付いていると言われている。イベントの参加費なども収入に応じて払える金額が段階的に設定されて選べることもあるし、若い人への配慮から出世払いのような枠を設けていることもある。ビリオネアと言われる人たちも税金対策もあるのかも知れないけど、巨額の寄付金を投入して財団を設立している。
社会に還元することや、貧しい人やヘルプを必要とする人に手助けをするのは当然のことだというコンセンサスがあるのだと思う。(だからトランプ元大統領がメキシコ国境に柵を立てると言ったことをアメリカ国民が支持したことに衝撃を受けた)

翻って日本はどうかというと、ふるさと納税などはとてもメジャーになったけど、あれは返礼品目当てというか、寄付行為というより等価交換以上のキックバックに魅力を感じてなんじゃないかと思われる。手段はどうあれ目的を達すれば良いのかも知れないけど。
あしなが育英会の子供たちも、寒空の下炎天下声を枯らせて街灯に立っても、寄付する長蛇の列というのは見たことがない。
私は日本人が他者に冷たいとか、自己中な国民性だとかは思わない。おおっぴらに、良いことをすることに対して恥ずかしいと思う文化があるのではないかと思う。

情けは人の為ならずとか
恩送りとか
結とか講とか
何よりお賽銭とか!神様への寄付行為に私たちはとても馴染んでいるところもある。
戦後貧しかった頃は、みんなでお金を出し合って村一番の秀才を宮廷に送り出すなんてこともあったと聞く。

日本にも日本らしい寄付行為や助け合いのシステムがあったのだと思うが、そういった機能が一面前近代的であるゆえに尽く失われてしまったところから、私たちは新しい寄付のスタイルを作り出す過程にいるのだと思う。
その意味でネットを使ったCAMPFIREなどのシステムはとても魅力的で、このnoteもまた寄付行為がメインの機能ではないと思うが、誰かをサポートしたいという気持ちの発露を応援する素敵なプラットフォームだと思う。

寄付を通じて、ほんのチョット誰かに自分の持っているものを分けるだけで、それ以上のリターンに自分の心も温まることを、騙されたと思って試してみることをオススメする!

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