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ひさしぶりの茶の湯フルコース《茶事》02

ひさしぶりの茶の湯フルコース《茶事》01 で、4時間に及ぶ茶事(ちゃじ)の流れをご紹介しました。

すごく簡単に言うと、
ご飯(懐石)食べて、濃いお抹茶(濃茶:こいちゃ)飲んで、薄いお抹茶(薄茶:うすちゃ)飲む。
間に、お湯を沸かすために亭主が炭をつぐ。

こんな感じです。

私が経験した茶事は、いまのところ大学時代のものだけですが、
とにかく、懐石の量が多くて、でも残せなくて大変だったという記憶が残っています。

懐石がどんなものか少々ご紹介。

懐石(提供される順)

飯、汁、向付(むこうづけ)がお膳で出される
飯は炊き立てをごく少量。
ここで、そんなに量が出されるものじゃないのかなと感じますが、のちのちどんどん出てきます。
汁は味噌仕立てのものが多い。
向付はお刺身が多い。野菜のおひたしやあえ物のこともあり。


お酒が出されます。
このタイミングで向付を頂きます。

煮物椀
煮物。お吸い物仕立てが多い。

飯、汁
飯と汁のお代わり。

焼物、飯
焼物は魚の焼き物が多い。煮物や蒸し物、揚げ物のことも。
さらに飯のお代わり。
お酒も勧められます。
だんだんおなかがくちくなります。

すすめ鉢
炊き合わせなど。

吸物
白湯に近いすまし汁。

八寸、酒
八寸は酒の肴。
海の物、山の物が出される。

強肴、酒
飯のおかずになるような炊き合わせなど。

湯次、香の物
湯次は炒り米入りの白湯。
香の物はたくあん、季節の漬物。
湯漬け(ご飯に湯を注ぐ)を頂きます。


…すすめ鉢や強肴が省略されることもあります。

いかがでしょうか?
なかなかのボリュームですよね。
でも、メインは懐石ではなく、この後の濃茶です。
不思議ですよね(笑)

濃茶をおいしくいただくための懐石だと言われています。

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写真は、茶事の懐石のお料理ではありませんで、
おいしそうな写真をみんなのフォトギャラリーからお借りしました。
bokuchibi0501さん、ありがとうございます。

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