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割稽古|応用したい茶道の学びのスタイル

(投銭制noteです)
そろそろ梅雨入りですね。
私の梅雨支度は、天然パーマに縮毛矯正をかけることで完了します。

さて、割稽古(わりげいこ)という言葉、お聞きになったことはありますか?
茶道のお稽古は、割稽古から始まります。

割稽古、他の伝統的な諸芸でも取り入れられているかと思い、少しネット検索しましたが、茶道だけの言葉のようです。

割稽古(わりげいこ)
お点前を構成する一つひとつの所作を取り出して行われる稽古


お点前は以下のような一連の流れで行われます。

お道具を運び出す → お道具を清める → お茶を点てる → お道具を片付ける → お道具を下げる (詳しくはコチラ

この流れの中で、若干複雑な所作、動きがあります。
それらをあらかじめ、部分的に練習した上で、お点前全体のお稽古をつけていただきます。

具体的には、服紗(ふくさ)さばき、茶筅(ちゃせん)すすぎ、茶杓(ちゃしゃく)の清め方、等々…

複雑な動きをあらかじめ、割稽古で身に付けておくことで、お点前全体のお稽古では、お点前の流れに集中することが出来ます。
教える方も教えやすいですよね。
(…理想ではそうです。もちろん、現実は違って、全体のお稽古の中で、割稽古でやったはずの所作に対して指摘をうけます。そして、そんなに簡単にお点前の流れは頭には入ってくれません。困ったね。)


割稽古とは、複雑な部分を特出しして、あらかじめ対応しておき、その後の習得をスムーズにすることと言い換えられます。

この「複雑」な部分を、勉強なら「苦手」、仕事なら「重要」と
読み換えると割稽古のスタイルはなかなか汎用性がある
と思うのですが
いかがでしょうか?
(言われなくてもやっているよ、と言われそうですが…)

実は薄茶(うすちゃ)のお点前や濃茶(こいちゃ)のお点前、炭点前も割稽古のひとつなんですよ。
それぞれ、茶の湯のフルコース「茶事」を構成する部分にあたるからです。
茶事についてはコチラ

活かしたい茶道の知恵
割稽古のように、複雑なもの、苦手なもの、重要なものをあらかじめ対応しておくことで、その後の習得や進捗がスムーズになる。

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