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笑えなくなったら今はそこまで

何かとてもいい情報を聞いたり
素敵な人を見たり
頑張ってる人を見た時に

とりあえずみんな
「へえ、すごいなあ」と感心したりすると思うのですが

その続きで

①「私もそうなりたい!知ったからにはやらなくちゃ」
と思うタイプか

②「そうなんだあ。まあ、できたらやろうかな」
と思うタイプか

③「へえ、そうなんだあ。まあ、そういう人もいるんだなあ」
と思うタイプか

④その複合型か?

同じものを見聞きしても その後の自分への落とし込みは人それぞれだと思います。

子育て相談をさせていただいていると
皆さんのなんと頑張っていることか
そして一生懸命お子さんに向き合っていることか
と本当に共感して感心しています。

子育て以外のことには
「へえ、そうなんだあ。でも私は無理〜」
くらいでスルーする人も
子育てになると
「知ったからにはやらなくちゃ!」
となる人も多いのではないでしょうか?

妊娠中から
たくさんの情報があって
食べ物のことから運動、休息、心構えetc

生まれてからも
授乳の方法、生活リズム、排泄のこと、皮膚のケア、コミュニケーションetc

少し大きくなると
しつけ、言葉の習得、運動の発達etc

保育園選びから進学先選びから
なんと・・・最後の最後にはお墓選びまで
あーだこーだ、こうするべき、こうしたほうがいいと

こうやって書き出すと
実は世の中には
人間が生まれてから死ぬまでの間の
「やったらいいこと」の情報で溢れかえっていることに驚きます。

それだけみんな「より良く生きたい」と願い
子育てなら「より良い子育てをしたい」と願っているんですよね。

それはそれでいいのですが

「やるといいよ」と言われていることと
「本当に自分が今取り入れてやっていくこと」を
自分の目線できちんと見極めるのは
これから先とても大切になってくると私は思っています。

その一つの振り分けの基準に私が決めているのは
「それを自分に取り入れた時に 自分に笑える余裕があるか」
ということです。
これはやってみなくちゃわからないこともあるので
とりあえずやってみたらいいのですが

でも、いくら良い事を取り入れても
自分に笑う余裕がなくなっていったら
それは「その時の自分には」オーバーワークだという判断になります。

私も初めての育児の時に「オムツなし育児」にチャンレンジしたことがあります。
最初は興味津々で張り切って始めたのですが
きっと一人目の育児でいっぱいいっぱいだった私にはハードルが高すぎたのだと思いますが
途中からうまくいかないことが悲しくなり始めました。

散々悲しくなって家族にも当たり散らした後に
「ああ、これは私には無理だ」とやっと諦めたのです。

その後も色んなチャレンジをしてみては
「笑えなくなる」ことをラインに方針変更をしてきました。

できない自分への苛立ちと情けない気持ちで
ついつい自分を責めてしまうこともありましたが

後になって気がついたのは
「その時の自分にとっては」それが難しかったのであって
ひょっとしたら少しだけ後になったら
何でもなくいい感じでできたり
うまくいかなかった理由がわかったりする時が来るんだなということでした。

だって子供だけじゃなくてママも日々成長しているんですからね。

例えば
アレルギーが大変なお子さんのママも
色々情報を取り入れて頑張ってみえると思います。

悪い原因を探し出すと
生まれてからのことだけでなく
お腹の中のことから
もしくはママが自分が赤ちゃんだった時のことから
全てやり直したい気持ちになったり

そして食べ物だけじゃなく
空気や水すらも・・・果てには地球ごと変えなければならない気持ちになってくることも
あるかもしれないと思います。

もちろんできればそれも長い視点で取り組んでいくものかもしれませんが

でも私たち個人レベルでは
「今自分はどこまでなら笑ってやっていられるかな?」
というバランス感覚は
実は子供にすごく大切な影響を与えるように思います。

「でも、今なのよ!今子育てしてるんだから!」
という声も聞こえてきそうですが

そうなんだけど
しょせん
人間のやっていることです。

「早いうちに一生懸命やっておいたら後が楽」
という
まるで夏休みの宿題のように思うかもしれないけど

そんな保証はどこにもないんです。
とてもいい成果が出るかもしれないし
どうってことない結果に終わるかもしれない。
何でもなく逆効果ってこともあるかもしれない。

いい情報を仕入れたら
「ちょっとやってみようかな」
という気持ちで試してみて
「わあ〜いい感じ」となれば自然と続けていけます。
それは今のあなたにピッタリなんです。

逆に
「うう、いつまでやるの!」となってきたら
そこで終了してみる。
ちょっと今の自分にはハードル高かったかなと思って
周りの人に頼ってみる、聞いてみる。

そんなときこそ
私たちにもぜひお話ししにきてほしいなあ。

これから一生ずっと続く「選択」と「チャレンジ」の中で

「笑えなくなったら今はそこまで」

そんな基準を心に留めておいてみるのも
ちょっと楽になっていいかもしれないですよ。





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