ネタバレの研究
ネタバレの許容範囲
Twitterでコナンの映画に関することをつぶやいたら、犯人の名前にしたアカウントからいいねがきた、という話を見かけました。
おそろしい…
コナンの映画を観る前に、Twitterでそのワードは呟かない方がいい。
一般的に公開中の映画のネタバレはしません。
誰でも目に留まるインターネット上では、ネタバレにならない範囲で感想を言うことを心掛けるものです。
暗黙の了解でそういう意識をもっている人が多いと思います。
逆にネタバレはいつから可能になるのでしょうか?
いつまでも不可能なのでしょうか?
週刊誌で漫画を追っていて、今週の展開がやばいよ~という話をツイートしたい。でも単行本派の人に怒られてしまうかもしれない。
もっというと、アニメになるまで待つべきなのか。
いつからネタバレはOKなのか。
ある程度みんなが知っている状況なら、もう言ってもいいでしょう。
ただそのタイミングをはかるのは難しい。
この問題に関しては、各々見解が異なっている気がします。
ネタバレを研究する
インターネットで発信できるようになっている昨今、ネタバレの問題は我々の日常につきものです。
このネタバレを研究することは可能なのだろうか、と考えたことがあります。
情報学の観点になるのでしょうか。社会学的な話なのでしょうか。
どういう切り口を選べば、学問的検証ができるのでしょうか。
モラルサイエンスでしょうか。
ネタバレが悪である、というのは、モラルの話です。
楽しみにしている人の楽しみを奪わず、
楽しみを共有したい人と共有するさじ加減を知りたい。
情報モラル教育という単語を見つけました。
情報モラル教育では人権や知的財産権の問題などがあげられていましたが、
ネタバレに気を使う姿勢もまた、情報モラルと呼べるのかもしれません。
ネタバレは社会問題
実際のところ、ファスト映画や、漫画のコピーを載せるサイトなど、ネタバレというのは実は深刻な問題に関わってきます。
ただし、この問題を語るうえで、ネタバレ自体が悪ではなく、根本的な問題は別にあるという認識が大事です。
次の記事は、「漫画ル ~無料漫画感想ネタバレビュー」という「マンガのセリフやストーリーをほぼそのまま抜き出して無断掲載する、いわゆる“ネタバレサイト”」を運営していた法人および人物が、著作権法違反の容疑で書類送検された件を受けて、ネタバレサイトの問題点を話しています。
ネタバレサイトの問題点は劣化コピーである点だと述べています。
引用の範囲であれば、作品の内容に触れることは法的には問題にはなりませんが、著作物と引用物の主従関係が逆になっていたり、正当な範囲内の引用を超えていたりする場合は、正当な引用とはみなされません。
最後に、「出版社らが読者と共存したいと模索するように、読者も作品と共存しようという意思が必要で、どう共存すべきかは常に問い直す必要がある。」と述べていて、
なぜ我々はネタバレに気を使うのかという問いの答えは、作品との共存意識なのだなと納得しました。
ネタバレ問題―深堀しようと思えば、もっと深堀できそうですね。
お読みくださりありがとうございました。
こちら博士論文を書き上げるために、がんばっております。
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あかちゃん
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