50を過ぎて「技は見て盗め」形式のお局にいびられるの巻
えーと世代で言えば「バブル世代女」VS「超氷河期世代女」です。
そのバブル世代お局(以下・局)が同じ会社に40年弱勤め上げ続けた結果、いよいよ、定年退職することになった(60で定年延長はしないらしい)。
そのほとんどの欄の引継ぎを私が担うことになった。私より少し年上の編集長に「なぜだ」とゴネるも明確な答えが返ってこない。ただ、あの人に対峙できるのはあなただけだと顔に書いてあり、私もまあ私だよなと心の底で納得しちゃってはいた。
いびる人というのはちゃんといびられる人にロックオンしていびって来るのであり、私は常に彼女のターゲットになってきた。他の編集部員も私とそう歳は変わらないのだが、まあ、分かりやすい例だと彼女は男性社員にはロックオンしない。あと、きっぱり敵意を向けてくる人間にもしない。私も彼女に敵意は向けるのだが、弱い。ええ認めよう、私は弱っちい人間なのだ。
とはいえ、参った。引継ぎの認識からして彼女と私は違っていて(まあいびりたいだけだと思うけど)、
彼女の認識:「私の原稿のやり方をなぜ踏襲しないのか」「同じ媒体なのだからわかっているはず なぜ知らないのか」つまり「引継ぎ担当となった時点で私の技を見て覚えて盗みなさい それをやっていなかったあなたは怠慢です(自分は教えません)」
私の認識:1から教えてくれるもんだと思ってた
彼女の担当の一つに詩や俳句の類の、ちょっと特殊な世界(というか私が未経験)の欄があって、教えてもらわないと分からない。もちろん、担当になったからには恥をかかないよう、学んでいこうとは思っていた。
ちゃんと、学び、継承する意欲はあったのに。そのやる気をわざわざ叩き潰すやり口って……あれだ。
団塊ジュニアの私はここで思い出す。ガラが悪く評判が悪いにも関わらず、受講生が殺到で(人数が多いから)予約を取るにも難儀した大学4年時の、自動車教習所でのこと。所定の位置で、おっかなびっくり、ちゃんと教えられた通りの場所でブレーキを踏もうとしたら……
「ガン!」急停車。助手席にはすごい形相のスパルタ教官。彼が補助ブレーキを踏んだのだ。
「……ブレーキ!」
「すいません」
今! 今!踏もうと思ってたのに!
……的な。ちょっと違うか。
とにかく、私はいい大人なので分析する。彼女の言動の裏に隠されているものを。
①長年の承認欲求の満たされなさの表れ(「私はこんなに厳しい欄を一人でこなしてきたのよ」→崇めてほしい)
②ぬるい後輩世代へのいら立ち(「私にはこんなちゃんとした引継ぎはなかった」)
③元々のお気立ての問題(彼女がプライベートの話を楽しそうにするのを見たことがない。いつもため息と愚痴と否定)
いろいろご苦労もあったろう、愚痴を言い合える歳の近い同僚もいないし、合理性&コンプラの今、自分が通ってきた道をそのまま後輩に伝えられないストレスと悲哀も分かる、自分もそうだし。彼女は私の将来かもしれない。
だ・と・し・て・も・だ
今、私が彼女の心の叫びを受け止める義理はない。昭和スタイルで叩き込まれてきたスパルタスタイルは後輩には適用すまいと心に決め、Chat GPIだのWikiだのに長けた後輩たちに逆に教わる立場の今、さらに上の世代の、もっと時代の変化に不満を募らせているであろう人からの攻撃を、どちらかといえば同じ部類の私が一手に担う義理は私にはない。この山を越えても何も見えない。
50代後半と50代初手の二人がいびりだのいじめだの、もう、地獄でしょ。そこに何の生産性もないし、絵的にもやばい(涙)
だいたい「技は見て盗め」って、鮨を握るまで10年とかかよ、なんなんだよ。
(荒れててオチもなくてすんません、解決も見出せません、、、)
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