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人の顔

「observe a portrait」

写真の形式の中でも、特に多義的といえるポートレイトについて考察したいくつかのシリーズのうちの一つです。

ポートレイトには何が写っているのか、何を見るのか、それが曖昧であるなら、何をもってポートレイトと定義するのか。ポートレイトを撮影する行為を通して、ポートレイトという形式について考察しています。

「マチネの終わりに」を読んでいく中で、何度かこの作品のことを考えました。

蒔野の記憶の中では、半年の間で洋子の顔の記憶は薄れていたし、一度会ったときの印象と、言葉でやりとりをしてきた二人が再会したときはやっぱり違和感があった。

互いが互いの人物像を作るのに、「顔」はどれくらいの役割を果たしているのだろうかと、改めて考えています。

#マチネの終わりに

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