見出し画像

小幌駅の夏休み


はじめまして。柴崎と申します。note最初の記事になります。

なので自分の一番好きな秘境駅の記事を書こうと考えました。読んでいただけたら幸いです。

 一発目はベタ中のベタ。手あかがつきまくってますが小幌駅です。中学から憧れの駅ではありましたが、去年(19歳)の時に夢が叶い、行くことができました。その時は半月にも及ぶ北海道鉄道一人旅の最中でした。

 小幌駅の記事なんてネットを探せば星の数ほど溢れていますので、今回は皆さまとは違った視点で書いてみようと思います。

 小型のキャリーケースと大きなリュックで旅をしていた自分。とうていその荷物では小幌駅を満喫することはできません。そのため小幌駅の2つ隣の長万部駅のコインロッカーに荷物を預けました。

長万部駅はすごく海(噴火湾)が近くて乗り換えの時間で訪れてみたら、その綺麗さと、一般的な庶民の海という感じが相まって、居心地がよかったです。

画像1

 そして15:27発の列車に乗って小幌駅に向かいました。列車に乗った時に乗り鉄の皆様なら分かると思いますが、同業者と思われる人々が6名ほど乗っていました。まぁ青春18切符のシーズンなので仕方ありません。そして小幌駅に着くと全員降りる。全員カメラを手に持つ。全員トンネルに消えていく列車を見送る。そして、ところどころに散らばる。これが小幌駅の夏休みなのでしょう。

画像2

 秘境駅の醍醐味と言えば、誰もいない自分が独り占めできる空間だと思います。下調べをして、小幌駅には何とか浜と何とか観音があることを知っていました。「誰よりも先に行って一人の時間を満喫しよう!」と考え、海の方向に向かって歩を進めて行きました。するとすぐにこのような看板を見つけました。

画像3

文太郎浜と岩屋観音でした。自分は直観で文太郎浜から行こうと決めました。ゆきりぬのピースの角度くらいある急斜面を下って行くと、5分程度で浜に出ることができました。

画像4

 こんなところに一人でいる自分に感動してしまい、自然と口から「あー、夏休み!」と出てしまいました。まぁ別に誰もいないから何も気にすることはないと思ったのは束の間、ふと横を見ると数メートル先に一人の女性が水平線を見つめ、浜に座っていました。

(あの人は自分が乗ってきた列車にはいなかった。こんな場所にどうやってきたのだろう?ちょっと怖ぇ。あと、多分さっきの声聞かれたな。)と思い考えを巡らせていたんですが、どうってことない話です。1本前の列車で訪れただけなのです。普通の人は降りた次の列車に乗って小幌駅を後にするわけですが、彼女はそれに乗らなかったのです。


そして残りの旅人が続々と浜に降りてきたので、自分は次の岩屋観音に行くことに決めました。

小幌駅後編へ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?