自転車屋さん

自転車の出張修理なるものを頼んでみました。近くに自転車屋さんが見当たらなかったのと、パンクした自転車を持って運ぶのが大変だと思い、わざわざ自宅まで来てもらって修理してもらえるなら、多少割高でもいいかと。思い切って電話してみました。

すると、忙しそうにしてそうな電話の先で、「場所どこですか?」「修理ですか?」「〇〇円くらいかかりますけどいいですか?」など、いろんな質問をされたので、一つ一つ丁寧に症状などを話していきました。で、「今日は色々入っちゃってるから、遅い時間になるかもしれない」と言われ、「それでも構いません。なんなら明日でも明後日でもいいですよ」と伝えました。

返事は「無理ですね」でした。

あれれ、今までの電話の応対はなんだったんだろうと、頭の中は?マークが飛び交ったが、「え、なぜですか?」と一応聞いてみたのですが、「えーっとあなたの住所にはいけません」てなことでした。おいおい、最初に住所と名前電話番号言った時に、言ってくれよ。まあ、忙しそうだったし最初から断るつもりだったのか、あのぶっきらぼうな対応はそういうことだったのかと、妙に合点がいきました。「じゃあできないってことですか?」と念押しで言ってみたら、「はい」だって!電話、叩き切りました。

1KMくらい離れたところに自転車屋さんを見つけて、少し暗くなってからくらいの時間に30分くらいかけて持っていきました。すると、「重かったでしょう」「少し腰掛けて休んでください」と労われ、「ではお願いいたします」と頼んだら、「すぐやりますので、少しお待ちください」と言われ、すごく手慣れた手つきで修理をしていただきました。自転車豆知識や、パンクしないようにするコツとか、世間話なども交えながらの修理で、楽しい時間を過ごしながら、気持ちよく修理が完了しました。

自転車のパンク修理屋さんでこれだけの差があるってすごい。てか、商売についての考え方の違いなのかもしれませんね。出張修理は便利だからホイホイ頼む人が多いのでしょうから、仕事には困らないし、収入も多そうです。店舗を構えるところは、どうしても近所付き合いからの営業になるでしょうから、お店としても厳しい状況もあるでしょう。この、矛盾が、切ないです。


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