またしてもアメコミ雑語り:創作のための時事問題勉強会41
事例概要
いつもの
アトランタの書店でのアメコミvsマンガの比率が大変なことになってしまった……
— 兼光ダニエル真 (@dankanemitsu) October 27, 2023
最初がアメコミ
後はマンガ pic.twitter.com/50Aph7tnk3
※アメリカではアメコミより日本の漫画の方が大人気! といういつものあれ。
これはアレだろ
— うに丸 (@nuko_kick) October 28, 2023
マンガが特に人気があるって言うより、ポリコレに嫌気がさしてアメコミに見切りをつけたんだな… https://t.co/mR21pxTd0r
日本の勝利である。 https://t.co/cm29LlRWSK
— 教養主義者 (@dieFrau_japan) October 28, 2023
マーケットの需要を無視してポリコレゴリ押しした結果ですやん。
— 猫アルカナイ (@83PU5sv99n9lLz2) October 28, 2023
ゴリ押しした連中は責任持ってポリコレコミック買ってやれよ https://t.co/TFlC7O9CL6
※いつもの日本スゴイ、ポリコレ雑語りに発展する展開も。
いつもの指摘
日本の漫画が欧米で大人気を博してるのは事実であり素晴らしいことなんですが、アメリカの書店の書棚を見て「漫画に比べてアメコミはほとんど売ってない」は、ミスリードです。
— 海法 紀光 (@nk12) October 28, 2023
アメリカでは、マーベルとかのコミックは専門店で売ってるので、一般書店にはあまり並ばないからです。
※この訂正指摘を見るのもいつもの光景
ちなみに紹介した店舗はバーンズ&ノーブルという全米最大の書店チェーンのアトランタ付近にあるカンバーランド支店。90年代ミネソタ在住していた頃から同チェーンのお世話になっています。アメコミ主体気味のコミック専門店より一般向けの取り揃えといえるのかもしれません。https://t.co/oAMy8oc7v1 https://t.co/W6DsoRBAwp
— 兼光ダニエル真 (@dankanemitsu) October 28, 2023
※別口のツイートでごにょごにょ訂正するそぶりを見せるが、冒頭のツイートの通り粗雑で誤った情報を意図的に流していると考えるのが妥当。
アメコミサイドから何度も誤謬を指摘されても「同じ人」が何度も何度もアメコミ雑語りと日本創作ageしてるから、これって文化や趣味の話ではなくて政治権力ゲームの話なんでしょうね
— アオミドリ (@Aomidori2021) October 28, 2023
オタクが政治権力ゲームを趣味より優先するようになったら終わりだと思いますが… https://t.co/fbaZ1bYESd
仮にサイゼが日本で大人気なことを知ったイタリア人が「やはり我が国の料理は素晴らしい、イタリア料理がウケるのは日本料理がまずいからだ」とか言ってたら「なんだこいつ…」となると思うのだが、漫画とかに関しては、よその国や地域の文化に対してこれくらい的外れなことを言う日本の人を時々見る。
— ぬまがさワタリ (@numagasa) October 29, 2023
個人見解
アメコミが日本の漫画市場とは異なる販路を持つために、冒頭ツイートのように日本の漫画が売られている書店の写真を撮るといかにも「アメコミより漫画の方が人気になっている」絵面が撮れてしまうといういつものやつである。
最も私はアメコミに疎いので「売り場が異なる」という点が事実なのか、事実だとしてその事実をどう評価するべきかなど判断はつかない。ただアメコミより日本の漫画の方が人気だという不正確な情報を流して突っ込まれるという展開はいつものことであるから、情報を流す側はもし「そうはいってもアメコミより漫画の方が人気なんだ!」と考えているなら相応の対応が想定されるはずだろう。
ところが発端のツイートは端的に過ぎ、明らかにそうした反論を予期していないものだ。アメコミに詳しいSNS利用者ならいわゆるアメコミ雑語りの流れに疎いはずもなく、このような端的な発言は雑語りに利用されるだけだと理解できる。つまり冒頭のツイートは発言者が「一般的にはそう言われているが、やはり漫画の方が人気だ」と意識的に発したというよりは、それこそ雑語りとして漫画の方がアメコミよりすごいのだと誇示しようとしていたと考える方が妥当な推測と言えるだろう。
つまり意図の有無はさておき、事実そのものや事実関係の整理をないがしろにして拡散されやすいよう情報を出しているということである。
Twitterのプロフを見る限り英訳者とのことなのでその気になれば情報をいくらでも集められるはずだが雑語りの域を出ない語りを繰り返している様子。
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