ミステリってナンバリングタイトル少なくね? と思ったメモ:創作のための戦訓講義48


事例概要

発端

※米澤穂信の作品『小市民シリーズ』のアニメ化が発表!

※『小市民シリーズ』は東京創元社から刊行される米澤穂信の青春ミステリシリーズ。アニメ化した『氷菓』をはじめとする『古典部シリーズ』と双璧を成す米澤穂信の初期作品群。『秋期限定栗きんとん事件』以降しばらく中絶していたが、2016年12月『ミステリーズ』掲載の「巴里マカロンの謎」から再起動していた。

※あまりの事態に集団幻覚を疑うシリーズファン(私含む)。

シリーズ説明中に……

※『小市民シリーズ』は『春期限定いちごタルト事件』→『夏期限定トロピカルパフェ事件』(ここまでがアニメ化範囲?)→『秋期限定栗きんとん事件』→『巴里マカロンの謎』(短編集につき時系列はバラバラ)→『冬期限定ボンボンショコラ事件』(2024年4月刊行予定)の順。

※そもそも『古典部シリーズ』も『氷菓』→『愚者のエンドロール』→『クドリャフカの順番』と刊行順がタイトルから分からない。

※なんか他のシリーズ作品も刊行順が分かりづらいなと気づき始める。

ちなみに

※この辺の話はまた今度しようかと。

個人見解

 このあたりはミステリがシリーズ化前提のラノベレーベルで出ていないことも影響していそう。『古典部シリーズ』『小市民シリーズ』はもとより、挙げたシリーズは全部一般レーベルなので。まあ古典部はラノベレーベルで最初出ていたはずだが。

 じゃあそもそも我々一般的読書家は、シリーズの刊行順をそういえばどうやって確認してたんだっけ、と行きあたる。まるで指摘されてから歩く時に右足と左足どちらを先に出していたか分からなくなってぎくしゃくしてしまうような気分だ。カバーの折り込みに書いてあったり、背表紙上面に小さく通し番号が振ってあったり、新刊が出るたび買っているから自然と分かっていたり……。

 最近はライトノベルレーベルでのミステリも出ているので、特にこの辺のナンバリングタイトルが存在しないライトミステリというのは深掘りすると面白そうだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?