ジャニーズ会見、企業とメディアの共犯関係:創作のための時事問題勉強会38
※注意
本記事は時事的問題について、後で振り返るためにメディアの取材や周囲の反応を備忘録的にまとめたものです。その性質上、まとめた記事に誤情報や不鮮明な記述が散見される場合があります。閲覧の際にはその点をご留意ください。
事例概要
発端
※ジャニーズの記者会見で、記者に対し元V6井ノ原が「たしなめる」場面があり、それに対し記者の間から拍手が起こるという意味不明の事態。
乗せられるバカ
※問題を起こした企業が一方的に取り決めたルールをジャーナリズムが守って追及などできるはずもないが、なぜかルールを破った記者を非難する人が多数出現。
有名記者に責任転嫁
※井ノ原に「たしなめ」られたのは望月氏と尾形氏のもよう。
※特に望月記者は以前から有名だったため馬鹿の反感を買った。
※望月記者という分かりやすい敵を作ることで、企業のみならずこれまで問題の追及が低調だったメディア側もその責任を押し付けたいのかもしれない。
当然の批判
前もあったね
※以前、入管での問題が取り上げられ抗議として周辺に落書きが書かれた際、入管は自身の問題を棚に上げて抗議者側の問題をあげつらおうとした。これと同じ構図が見られる。
個人見解
日本のジャーナリズムが死んだかはさておき、少なくとも、大多数の日本人はジャーナリズムやメディアの意義を小学生レベルですら理解できない馬鹿ばかりのようだ。
問題を起こした企業が会見に対し記者側にルールを敷くのなら、それに従う道理はない。会見の進行上の都合があるというかもしれないが、そもそも会見が適切に進行できないほど多くの問題を抱えツッコミ待ちになっているのは問題企業の責任だ。そして「進行上の都合」とはこの場合、「企業が短時間で自分の言いたいことだけを言って会見を切り上げるための都合」と同義であるのも勿論だ。
今回の企業側の対応は、タレントを矢面に立たせることで直接的な加害者と責任者を出さず、よって企業と追及者の立場をうやむやにする方策だろう。それにまんまとメディア側が乗り、ジャーナリズムの面から当然の追及をした記者を人身御供にすることで企業の被害者ムーブを完成させた。企業の問題をこれまで追及してこなかったメディア自身への責任も、人身御供に載せることで誤魔化す算段であろう。そこまで計算づくかは定かではないものの、結果としてそういう効果は生まれている。
というか、仮にメディアだのジャーナリズムだの、企業による性加害だのが理解できないとしても……。問題を起こした側が追及されるはずの場で、追及のために声を荒げた側を「たしなめ」て拍手が起こる構図がグロテスクだって気づかないのかな。気づかねえか馬鹿だもんな。
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