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2年間TABIPPO学生支部に懸けた私が大切にしていた10のこと

ご無沙汰しております。

先日…というかもはや2か月も前の事ですが、私達、第10期TABIPPO学生支部の最終イベント「BackpackFESTA2020」が全国9都市で無事開催され、1年間の活動に幕を下ろしました。

当時はコロナウイルスの話題が世間一般へ広がりはじめた時期でもあり、運営や集客の面で大変な期ではありましたが、この大きなイベントを今年もやり遂げられた成果や達成感は何物にも代えがたいと思います。
ご来場下さった皆様、関係者皆様、本当にありがとうございました。

さて久しぶりにnoteを開きましたが、今回はTABIPPOスタッフ(内部)へ向けて感情バラマキでエモく振り返るというよりは外部向けに、普通の大学2年生がひとつの組織に2年間全力で所属していた間に大切にしていたことや、それに関する等身大の気持ちをあまり考えすぎずに、かつわりとポジティブにばーっと挙げて書いてみようと思います。

とはいえ、自分の気持ちを残したり学びを整理したりする意味が大きいので漠然と『最近は学生も意外とすごいんだぞ』『わたしの仲間はかっこいいんだぞ』みたいなことが伝われば嬉しいなと思います。

具体的な活動内容などを含めた、所謂内部向けの振り返りはまた後日改めて投稿する予定です。
それではお付き合い下さい。

※編集後記:割とさくっと書いたつもりでしたがまさかの6000字超えの文章になりました。よしなに。

1.熱狂に憧れないやつなんかいない

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まずはじめに、TABIPPO学生支部というのは簡単に言えば株式会社TABIPPOのミッションのひとつである「若者が旅する文化を作る」というものを体現し、日本全国に旅を広める活動を行う学生の集まる組織です。
北は札幌、南は沖縄まで合計9つの支部があり、毎年全都市で400人程度の仲間と共に活動しています。年齢層も高校生から大学院生までバラバラです。

そんな大勢が何故毎年集まるのか。
TABIPPO学生支部に感じる魅力は人それぞれできっと挙げたらキリがないほどありますが、私はその理由のうちのひとつは何かにまっすぐに夢中になれる環境があるからだと思います。

大学1年生の私は、本当によくいる"普通"の学生でした。大学に行ってバイトをして、サークルに参加して夜は飲み会があって。その一瞬一瞬は楽しかったけれど、この生活を続けた先に何があるのかはわからないままでした。

"普通"がつまらなかったのは、心が動く刺激がなかったからだと思います。

TABIPPOに所属してからは、それが一変しました。
沢山の人に出会い、様々な価値観に触れ、日々「成功」のために仲間と頭を捻る毎日。普通じゃないことが普通の環境にワクワクし続けていました。

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もちろん、頑張っていることを馬鹿にしてくる友達もいました。
僻まれることは怖かったけど、その友達とつるんでいた昔の自分よりもTABIPPO学生支部の仲間と熱狂している今の自分の方が格段に好きでした。

また、活動が終わってから偶然会ったその友達と話すと「何かこないだまで面白そうなことやってたよね」と言われたりしました。
熱狂は人を引き寄せる力があると、ヘンに実感した瞬間でした。

本当に馬鹿なことしてるなら、この組織はきっと10年も続いていない。
どうせやるなら本気でやる。1度きりの人生とこの活動に後悔はしない。
全員で「熱狂」を必死で作りあげることを、大切にしていました。

2.全部を楽しめるチームが強い

TABIPPOにはたくさん仲間がいるので、その全員は紹介しきれないのですがとにかくうちの代表(@BuntaIshikawa)は本当に愉快なお兄さんです。

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彼率いる愉快なチームは本当に所属していて居心地が良くて、楽しかった。
そして、楽しそうな場所に人は寄ってきます。支えてくれるメンバーが増え、応援してくれる人が増え、いいことだらけです。
そこに居て楽しいと思えるチームほど貢献意欲も湧くなあと思います。

もう1つは、どんな状況でも楽しめるチームこそが強いということ。
起こった問題に対して、メンバーそれぞれがいかにポップに対処できるかは重要なスキルだと感じます。リーダーだけがポップでもたぶんどうにもなりません。

組織を動かすのはリーダーではなくメンバーです。

「リーダーはメンバーの”これやりたい”をどんどん叶えて、ワクワクを生み出していく立場でもあるよ」
「組織の主役はリーダーじゃなくてみんなだよ」

活動中に自分が掛けた/掛けてもらった言葉たちをふと思い出して、そういえば自分がチームビルディングをしていた際の主軸はここだったのかもしれないなと今何となく気付きました。

3.ノーペイン、ノーゲイン。

No pain, no gain.  犠牲なくして成功なし。
ジェームズ・アレンの有名な言葉ですね。大学受験生時代、安きに流れやすかった私は英語の先生と廊下ですれ違うたびに言われていました。

TABIPPOは正直犠牲だらけです。というより、それはTABIPPO自体が悪なのではなく、何かに夢中になり続けたことへの正当な対価だと思います。

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わたしは、お金、時間、趣味に費やす暇、貯金、さらには活動にのめり込みすぎて旧友の信頼すらも失いかけたことがありました。
ですが、成功には多少の犠牲を厭わない根気が少なからず必要ですし、その失った分は全て活動後の成果や達成感で報われた気がしました。
一生ものだと心から思える仲間が全国にできたことも大きいです。

犠牲なんてなしに楽に成功する方法ないのかなあ、とも考えていましたが、"犠牲"を減らすとその分成功のレベルが下がっていくのだと思います。

犠牲を出すも出さないも全部、自分の選択次第です。
たとえ犠牲が出ようとも求めたい未来があるならそれを選ぶべきだし、結局は選択した方の未来に自分でたくさんの付加価値をつけて「正解」と呼べるようにしていくことが一番大切だと思います。

4.チームを信じる

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全国で総勢400人もいるTABIPPO学生支部にはいろんな人がいます。
とにかく個性が豊かで、文系理系はもちろん学歴もバックグラウンドも、得意不得意の分野も、年齢も、住んでいる地域も、何もかもが人と違う。

ただ「旅が好き」という共通項だけで偶然1つに集まった私たちが「仲間」になって大きなイベントを開催するというのはどこか不思議な感じがしますが、この団体が他より面白く感じる所以はそこにあるんだと思います。

他人と一緒で在り続けることをヨシとされ「出る杭は打たれる」社会の中で、他人と違うことをお互いに面白がって 出た杭同士で伸ばしあう感覚。ここまで「みんな違ってみんないい」の言葉がしっくりくる団体は少ないんじゃないかなと思います。
自分と違う部分を持つ仲間ばかりだからこそ自分を安心して委ねられて、その結果自分1人の力では絶対にできなかったことが次々と形になっていく。

「早く行きたいならひとりで行け、遠くへ行きたいならみんなで行け」

これが「チーム」の力かと、個人競技であるテニスばかりしてきたわたしが「チームプレー」を知った瞬間でした。

そしてまた、チームの力を信じたチームこそが最終的に"勝てる"チームであるとも感じました。
迷いのない(常にない状態にしてある)チームは、チーム内のコミュニケーションが常に円滑でまっすぐで(結構遠慮なかった)、今思えばそれが信頼関係に繋がっていたのだと思います。

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あと完全に個人的な理論ですが、リーダーというのはメンバー全員を無条件に認めて委ねられる器量がないと務まらない、というか、これができないリーダーのチームは「チーム」として成り立たないと思います。

リーダー然り、かもしれません。これはきっとチームに所属するメンバー全員に言えることであり、全体的にどんな多様性でも認められる環境が必要なんだろうなと思います。

5." Follow Your Compass. "

コンパスに従え、つまり心の動くままに生きろって意味です。(たぶん)
わたしはこの言葉が結構好きです。活動中に意識していたのはもちろん、少なくとも20代を過ごす上では大切にすると心に決めています。

よくある定型文みたいなことを言いますが、わたしは高校生まで誰かに敷いてもらったレールの上をただ歩いてきた人生を過ごしていた人間でした。
もちろん、そのレールは間違った方向ではありませんでしたし、親や周囲の愛情や気持ちゆえだということは理解しているので後悔はありません。

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だけど、その代わりに当時のわたしには2つの苦手なことがありました。好きなものを好きだと口に出すことやりたいことをやってみることです。

好きなことより「誰かが好きと言ったこと」、やりたいことより「誰かが自分にやってほしいと言ってくれたこと」。別段そちらを選ぶことが嫌だったわけでもないので、当時はハイパー意志なし人間だったんだなあと思います。

大学生になってTABIPPOに出会って、世界一周だとか○○横断だとか縦断だとか、地球を相手に自由に"遊んで"いる人たちの存在が近くにたくさんいることを初めて認識したときの衝撃は今でも結構忘れられません。

学生のうちにしかできないことはインターンとか留学とかだと思ってた自分が、"普通の大学生"そっちのけで「旅が好き!世界一周したい!」って言うようになるとは考えてもいませんでした。

世界って、とんでもなく広くて自由です。
大学生になってこのことが知れてよかったな、と心から思います。おかげで今では結構自由に、自分の心のままに好き勝手やっています。

6.執着する

昔から漫画『ハイキュー!!』が大好きで、好きな場面とか台詞とかも本当にいっぱいあるのですが、好きというより「これはちょっと忘れたくないな」と思った台詞があります。351話ネタバレです。

練習中、スランプに陥った仲間を見てある子はこんなことを思うのです。

結果が出ない理由は1つだよ
努力が足りなかったからだよ
どこかで手を抜いたからだよ
諦めたからだよ

これを読んだのは2019年の9月中頃、気持ち的にも少しつらかった時期と重なり相当なダメージを受けたのを覚えています。

TABIPPOの活動にはイベント事業も多く、その各イベント1つ1つにより大きな意義を持たせて成功させるためにも集客には相当力を入れています。

集客自体がイベントの満足度を担保する重要な要素だったことに加え、わたしが集客の戦略などを考えるチームだったこともあり、活動中頭にあったのはとにかく「満席」の二文字だった気がします。

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手は抜かず、諦めず、どうやったらチームにとって最高の成果が出せるか、考えて考えて考えて…
そうして成功に執着し続けた結果、新しい方法にたくさん挑戦できました。助けてくれる仲間や小さな成功がどんどん増えていくのを感じていました。

最終的に「満席」はもう少しのところで達成できませんでした。
まだ足りなかったかと悔やむ気持ちでいっぱいですが、この話はまた今度、未練たらたらなメンヘラの部分を熟成させた状態で書こうと思っています。

7.目標はひとつでいい

全員が同じゴールを目指す必要性、みたいな話も勿論大事ですがここで書く話は少し違います。

どんなことにも当てはまりそうですが、目標へ向かっている途中にどうしても目標が高すぎるように感じて下方修正したくなる瞬間がある気がします。

下方修正してしまった側なので言えますが、下方修正は絶対に必要ないと思います。というのも、理想を下げてしまうと、自分がその理想レベルまで上がっていける成長可能性を捨てることになるからです。

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かっこいいことを言ってますが、下方修正してしまった側です。
限界を決めずに自分の理想を追い求めることが「挑戦」の本質だったのかな、などと終わってからひしひし感じているところです。

それに伴って、おかしなことを言うようですが必ずしも成功で終わることを求める必要はないとも思うようになりました。
何かに妥協して見せかけの成功で過去を飾るより、全力の挑戦に失敗して悔しくて泣くほうが、より少し、素敵な気がします。個人の見解です。

8.言い訳すんな!

本文書くまでもないくらいには見出しがストレートですが、ほんとに言い訳っていくらでもできますよね。例えば何~とは書かないけれど、逃げたくなることもやりたくないこともほんとに世の中にはたくさん、そして活動中ももちろん山のようにたくさんありました。

言い訳をして逃げるのか、ちょっと勇気を出してやってみるのか。
「返事はとりあえず『はい』か『Yes』!」って教えられたこともありますが、なんでもとりあえずやってみることは想像以上に価値がありました。

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でも「やらされてる」のは違うので、自分なりのいい塩梅が大事です。

9.想像可能な未来は実現できる

学生サークルでよくある夏合宿を毎年弊団体でも行っているのですが、今年のTABIPPO学生支部の夏合宿は史上初の海外・ハワイで開催しました。

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毎年大抵静岡でしていた合宿を今年はハワイで開催することにしたい、ということを会社側から伝えられたときはさすがに一瞬戸惑いました。
さすがに無理じゃないか、厳しくないか、と思いながらも合宿の詳細を詰めていくと、意外と頑張ればできるようで、考えうる未来は自分次第で実現できるんだなとヘンに感動していました。

想像や妄想に限界はないけれど、それを実際に実現させられるかは実現したいと強く思えるかどうかだというのがこの経験からの学びでした。また、何かを始める前に自分の限界値を考えてしまう癖をやめたのもここからです。

※学生の団体が海外で合宿を開催することは最高に楽しいけれど、私から敢えておすすめをすることはしません。ただ、本当に最高に楽しかったです。

10.想像を超える未来は作れる

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なんだかんだ2年間、楽しみながらも必死に活動をやってきました。
今思えば、2年前の自分が想像していなかったくらい素敵なたくさんの仲間に囲まれて、本当に素敵なイベントを残せたなと思います。

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2年間の活動の中ではTwitterでトレンド入りした会場もあれば、席が埋まり切って立ち見で参加するお客さんがいた会場もありました。新聞やテレビ局が取材に来たり、雑誌に取り上げてもらったりもしました。

たかが、学生のイベント。
だけど、学生だからこそ果てしなく自由で、夢中で頑張れた。

敢えて今回は書かなかったけれど、うまくいかないと悔しくて泣きじゃくったことも、仲間と思いっきりけんかしたことも、やるせない気持ちでいっぱいになったこともありました。でもそのくらい全力を出してやりきった結果、誰も想像していなかった奇跡のようなこともたくさん起こって、必死になった先の未来はだれの想像だって超えられることが分かりました。

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自分の存在価値なんて、わかりません。
でも、存在にどんな価値をつけるのも自分次第だし、無限大だと思います。

さいごに

こんなに長い記事になる予定じゃありませんでした。ついに6000文字を越えたここまで読んでくれてる人がいるとしたら相当な物好きです。

本当に書ききれないくらい、すぐには全部思い出しきれないくらいにはたくさんの人と会い、たくさんのことを知り、感じ、学んできた2年間でした。
かけがえのない仲間たちと一緒に、ただがむしゃらに 成功へ向かって走り続けた2年間は、誰が何と言おうとわたしの宝物です。

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書いてきて思うのは、大切なのはここからだなということです。大切な経験を無駄にしないためにも、そして自分を支えてくれた人たちのためにもとりあえず自分も進み続けなきゃなと思う毎日ですが、なかなか思うようにはいきません。ぜんぶコロナウイルスのせいだ!なんて冗談で言ってるくらいにはまだまだ比較的能天気に生きてるんだと思います。

大学生活も残り2年を切りました。
これからもいつも自分なりのめいっぱいの力で
楽しく、前を向いてがんばっていこうと思います!

TABIPPO学生支部、2年間お世話になりました!
そしてここまで読んでくださった皆様、

本当にありがとうございました!

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おまけに

株式会社TABIPPOと一緒に旅の魅力を広めるお手伝いをする「TABIPPO学生スタッフ」を今年度も募集しています!今年は11期目になるそうです。
もし興味がありましたら、こちらのページからどうぞ!
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ありがとうございます。励みになります。