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自分の後半

最近になって、資格としての心理カウンセラーの勉強をしているのだが、私にとって心理カウンセラーやコーチングはどちらかと言えば自分に向いているお仕事だと思っている。

自分の性格や体験から、様々なアドバイスができることは分かっていたのだが、職業としてはこれまで避けてきた分野だった。

これまで長い時間を使って自分の子どもや妹など身内に対してコーチングやメンタルトレーナーのような役割をはたしてきて、やっぱり私に向いているな…とだけ思っていた。

向いているのに避けてきた理由はたぶんこんな事だと思う。

子どもの頃から現実を直視して生きる事を求められて育ったので、いわゆる机上のアドバイスが嘘くさいものにしか聞こえず、その言葉になんだか恥ずかしい気がしてしまうから。

それと、身内への治療やその筋を専門と謳っている先生のアプローチを見ていて、「いや、その方法ではうまくいかないよ…」という感覚を実感として持ってしまったからだと思う。

もっと泥くさい黒いものにまとわりつかれているような感覚だったのに、きれいな言葉を投げかけられていつも泣きそうになっていたのだ。

… … … … … … … … … … … … … … … …

私はあまりきれいごとを言いたくない性分なんだと思う。
ただ聖人のように「人を救いたい」とだけは思えない。自分も等しく救われたい。

そんな事を漠然と抱えているうちに、この歳になるまでに「魂の鍛錬なんだ!」と思って積み重ねてきた経験や、なんとか自分で絞り出して考えて解決してきた経験を、「人と自分のため」に使って残りの人生を終えたいと思うようになってきた。

もしかして、あの経験やあの経験で誰かをフワッと救いあげる事が出来るなら…今世のお仕事としてやってみたい。

私にとっては決心するのに人生の半分をかけるほどの大きい壁だったのだろう。
同時に人生の経験そのものが資格試験であって、それらを乗り越えインプットする必要があったのだと思う。
おかげさまでハクがついた。
それほどに自分にとっては「満を持して」感がある。

ここまで書いたことは、どこにでもあるまるでありきたりの内容だったかもしれないが、私の人生経験を使って人と自分を救えるのなら、今から喜んでアウトプットしていきたいと思っている。

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