たんぽぽのあおぞら

わたしの部屋の花瓶から
たんぽぽが
窓の外を見つめています

ぐいと背伸びをして
花びらを目一杯開いて

世界は
真っ白な雲に閉ざされて
光を失っているというのに
そんなこと
関係ないといった表情で

たんぽぽには
見えているのでしょうか

雲の向こうにある
果てのない青空が
どこまでも広がっていく
眩しい太陽の光が

私はたんぽぽの隣で
一緒に空を仰ぎます
心の中にある色鉛筆を使って
少しずつ
曇り空の向こうを
想い描きながら