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たんぽぽの朝

目を覚ますと
花瓶の中で
眠りから覚めたたんぽぽの花が
パッと目を見開いていました

まるで
私を待っていたかのように

私の心の中に
金色の光がスーッと
広がっていきます

なんの恐れも
哀しみも見せずに
全身で朝の光を受け取りながら
世界に目を凝らしている

そんな花と
わたしは確かに
目の前で向き合っている

それは私にとって
とてつもなく美しくて
かけがえのない出来事でした

もう二度と
出逢うことはないかも知れない
眩しい時間でした