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ソマリア人の教え

こんにちは!

いまわたしは、アフリカのことわざにハマっています。

アフリカのことわざには独特で魅力的な表現がおおく読んでいて面白いだけでなく、深い含蓄とハッとさせられる気づきのある示唆に富むものがおおいからです。

今回はそのうちの1つを紹介しつつ、わたしの考えたことを書き綴っていきます。

3人の人間と付き合うな

今回紹介することわざは、ソマリアに伝わるとされるものです。

ソマリア人の教えは、以下のとおりです。

3人の人間と付き合うな。
貪欲なしみったれ、
喧嘩っぱやい臆病者、
自省好きの痴者。

(出典:アフリカのことわざ

貪欲なしみったれ

1つ目の貪欲なしみったれとは、自分にとって得になることだけに興味がある強欲さをもった、いわゆる「ケチ」な人間です。

最近はやりの言葉でいうと「テイカー」(Taker)ですね。
「テイカー」は以下の本に登場する言葉です。

自分の損得ばかりを考えて他人の迷惑を気にしない計算高いタイプの人も、無意識に他人の時間やエネルギーを奪う行為をしてしまっているタイプの人も「テイカー」に該当します。

このような自己中心的な人と付き合えば、時間もエネルギーもどんどん奪われてしまいます。絶対に近づいてはいけません。

喧嘩っぱやい臆病者

2つ目の喧嘩っぱやい臆病者とは、感情のコントロールが下手な人のことです。

自分の意見や行動が批判されたとき、それを自分の人格が否定されているのだと感じ、その攻撃に対して反射的に反応してしまう人がいます。このような人は瞬間的にわいてきた自分の感情をコントロールする自制心に欠ける人間だといえます。同時に、「このままではヤバい」という強い恐怖心があるからこそ、反射的に反撃行動をとってしまうのです。つまり、臆病者なのです。

このような人と良好な人間関係を構築するのはむずかしいでしょう。近づきすぎず、適度な距離を置くことが大切です。

自省好きの痴者

さいごの3つ目は、自省好きの痴者です。噛み砕いていうと「いつも反省ばかりしているバカもの」ということです。

世の中には、反省している自分に酔っている人が意外にもおおくいるものです。過去の自分の言動を振り返り「もっとああすればよかった」「あのとき、こうしておくべきだった」などと思いを巡らせることで、自分の思慮深さや謙虚さを確かめて気持ち良くなっているのです。

将来の行動改善に活かすための反省や振り返りは非常に大切で効果的なことは言うまでもありません。しかし反省する行為自体が目的化してしまって次の行動がとれなくなっているのはただのおバカさんです。

このような人と付き合っても、疲れるだけで生産性も低いものです。あまり深く付き合う必要はないでしょう。

さいごに

今回紹介した以下のアフリカのことわざ(ソマリア人の教え)は、もともとは、ソマリア民族の価値観をベースに生まれたものだそうです。

3人の人間と付き合うな。
貪欲なしみったれ、
喧嘩っぱやい臆病者、
自省好きの痴者。

かつてのソマリア民族(の男性)は、1人でライオンを倒すことが結婚の条件とされたそうです。そのくらい、人生において「勇敢さ」が美徳とされたという背景があったとされます。

かつてのソマリアと現代の日本では、生活のスタイルも価値観もまったく異なります。しかし1人で力強く生きていく「勇敢さ」がもとめられることは共通しているでしょう。

今回紹介したアフリカのことわざが、いまの現代社会を勇敢に生き抜くためのヒントになるかもしれません。

今回は以上です。

それでは、よい1日を♪
今日が皆さんにとって素敵な1日になりますように。


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